Singapore Photographs

奇妙なシンガポールの異世界
- ハウ・パー・ヴィラ(Haw Par Villa)-

シンガポール西部にある「ハウ・パー・ヴィラ」は、かつてタイガーバームの創業者が“道徳教育のため”に作った異色のテーマパークです。
極彩色の仏像や中国神話のキャラクターが立ち並び、独特の雰囲気がただよう園内は、他の観光地では味わえない不思議な世界。
さらに有料の「Ten Courts of Hell(地獄ゾーン)」では、死後の裁きや罰をリアルに描いた像が並び、独特の怖さと不気味さに圧倒されます。

無料ゾーン ― 色彩とカオスが入り混じる不思議な世界

ハウ・パー・ヴィラの入場ゲートをくぐると、まず広がるのがこの無料ゾーン
最初は「色鮮やかな公園かな?」と油断していたのですが、進むにつれて空気が一変。
道徳教育の名のもとに作られた像たちは、奇妙で、不気味で、ときに意味がわからないほどシュールでした。
おばけの怖さではなく、「理解不能な世界に放り込まれる」タイプの怖さ。歩きながら思わず笑ってしまうのに、どこか背筋がゾワッとする…そんな不思議な体験がここで始まります。

入口の鳥居

ここだけ見れば穏やかで、普通の観光スポットのよう。
しかしこの先がカオスだとは、まだ誰も知らない……。

ハウパーヴィラ
タイガーバームのキャラクター

「タイガーバーム」のマスコットが出迎えてくれます。可愛い…のか?
どこか怖さを感じさせつつも、この時点ではまだ“正常な世界”の入り口です。

鳥の顔をした人の修羅場

いきなり頭が混乱しました。なぜ鳥の顔?なぜ修羅場?
浮気現場のような光景なのに、説明が一切追いつきません。脳が困惑していく瞬間です。

ふたたび修羅場

また修羅場。どうやら「道徳教育」は主に男女トラブルを指しているらしい…?
でも今回は人間の顔なので少し安心。でもやっぱり怖いものは怖い。

人の顔をしたカニ

ここで最大の恐怖がきました。カニの体に人の顔。
理由がわからない、想像もつかない。説明のなさが逆に恐ろしい。笑えないくらい本気で怖かったです。

急に現れる相撲取り

ここまでのカオスに耐えたあとの相撲取り像は、逆に癒やし。
「普通だ…まともだ…」と安堵したのも束の間、なぜ相撲?という疑問が残ります。

有料ゾーン ― 地獄の十王裁き

ここから先は「Ten Courts of Hell(地獄ゾーン)」。
道徳教育の最終形態ともいえる空間で、罪を犯した人々がどのような罰を受けるかが、想像以上にリアルに表現されています。

しかし——正直に言います。
ここはかなりグロテスクです。血や切断の表現も多く、油断すると衝撃を受けるかもしれません。
そのため、このブログでは、そのごく一部しかお見せできません。

真の地獄を体感したい方は、ぜひご自身の目で確かめてください。
一歩足を踏み入れた瞬間、背筋がぞっとするような独特の空気に包まれるでしょう。