香港オープントップバス完全ガイド

現地で安く乗る方法とおすすめの楽しみ方

はじめに

香港の夜景といえば、オープントップバスが有名です。

ビルの谷間を風とともに走る、ちょっと特別な体験。
ずっと気になっていたのですが、ネットで見たチケットの価格は300HKDを超えていて、「そんなに高いの?」と少し驚きました。

いろいろ調べてみると、現地で買えばもっと安く乗れるという情報を発見。
それなら一度、自分で確かめてみようと思い、実際に乗ってみました。

この記事では、
・チケットの購入場所
・現地とネットの価格差
・おすすめの乗り方と楽しみ方
などを、実体験ベースでまとめています。

夜風とネオンに包まれたあの時間は、ただの移動ではなく、旅のハイライトになりました。

🚌 オープントップバスとは?

オープントップバスは、香港の街並みを楽しむための名物アクティビティです。
屋根のない2階建てバスに乗り、夜の香港島、ネイザンロードや尖沙咀のネオン街を駆け抜けるコースが人気です。

高層ビルが立ち並ぶ大通りを、夜風を感じながら走る体験は、どこか映画のワンシーンのようで、観光客にも根強い人気があります。

ルートや時間帯は会社によって少し異なりますが、一般的にはビクトリアハーバー周辺香港島)とネイザンロード(九龍半島)間を運行するコースが定番。
夜になると、街の光とバスのスピード感が相まって、思わず見上げたくなる景色が広がります。

SNSでもよく見かける“香港らしい夜景”は、このバスの上から撮られたものかもしれません。

💰 ネット予約と現地購入、価格を比較してみた

今回はわたしが調べた範囲と、実際に体験した内容をもとに、ざっくり比較をまとめてみました。
※本表は、一般的に知られている夜景観賞向けのオープントップバスコースを中心に、入念な調査をもとに特徴ごとにざっくり分類したものです。あくまで参考情報としてご覧ください。

購入方法

安さ

ルート

特徴

ネット経由①

×

15000円付近。ディナーをはじめとした各種特典が付く。

ネット経由②

6000円付近。基本は特典無しだが、日本語ガイド付いていることもある。

ネット経由③

〇~△

△~×

3000円付近。安いが運行ルートが狭い(九龍半島のみとか)。

現地購入

2000円付近。本記事のおすすめ。

このように、チケットの安さとルートの広さを重視するなら、現地購入はかなりおすすめです。
オープントップバスに“ただ乗る”という目的であれば、現地購入は基本的にあらゆるプランの上位互換とも言えるかもしれません。

ただ、ネット予約にももちろんメリットはあります。
とくに「事前に予定を固めたい」「言語面が不安」という方には、ネット経由のほうが安心して準備できる手段になるはずです。

項目

ネット予約

現地購入

事前確保


確実で安心

×
売り切れ・満員のリスクあり

柔軟性

×
雨の時の対策必要


雨の場合はプラン変更可

言語の壁


日本語サイトor翻訳で楽

×
英語で購入やりとり

わたしの場合は、「予定に合わせて気軽に買えること」と「安さ」を重視して、現地購入を選びました。

旅のスタイルによって、事前にしっかり予定を立てたい人もいれば、その場の気分や天気で決めたい人もいると思います。

いちばん大事なのは、自分に合った方法を選べるように、選択肢を知っておくこと。

ぜひ自分の旅のスタイルに合わせて、ぴったりのチケット購入方法を選んでみてくださいね。

🎟️実際に現地でチケットを買ってみた

わたしが今回、実際に乗車したオープントップバスの情報をまとめました。
どのバス会社?どんなコース?料金は?――そんな基本の疑問が一目でわかるように、以下に整理してみます。

項目

ネット予約

バス会社

チケット種別

Route H2K (夜景観賞コース)

値段

110HKD (約2000円)

購入場所

中環駅、香港駅近くの以下の場所

運行時間

19:00~20:00: 60 分間隔
20:00~22:00: 30 分間隔

運行ルート

以下のマップA~Jを巡行

その他

・途中下車可能
・H2Kチケットはバスの2Fに優先搭乗可能(おそらく一般チケットも売っているが、バスの2Fに乗るなら基本的にH2Kチケット必須。)

◆購入の流れ&雰囲気

チケットを購入したのは、上記の表中のマップでも示した通り、中環(セントラル)のスターフェリー乗り場付近にある販売所です。
ほんの小屋のようなブースで、観光客も多いため、すぐに見つけられると思います。バスターミナルのすぐそばにあるので、それを目印に探すと分かりやすいです。
※写真を撮っておけばよかった…!

スタッフの方は慣れていて、英語に不安があっても大丈夫そうでした。
わたしは「H2K bus!!」と伝えたらすぐに通じました。簡単なフレーズで十分です。

ただし、観光客が多く少し待つこともあるので、時間に余裕をもって行くのがおすすめです。

支払いはクレジットカードに対応していて、日本と同じようにスキャナーに差し込んで決済完了。
海外ではカードによっては使えない場合もあるので、複数ブランドのカードを持っておくと安心です(今回はVISAを使用しました)。

🚌 乗ってみた!ルートと見どころレポート

オープントップバスは、風を切って走るスピード感と、頭上すれすれに迫るネオンサインが醍醐味。
だけど、座る位置ひとつで見える景色がまったく違ってきます。

  • 🌆 香港島側の夜景を堪能したい人は、バスの右側(進行方向右)へ!

  • 🏙️ 九龍側の繁華街やネオン街を楽しみたいなら、左側(進行方向左)がおすすめ!

筆者は右側に乗りました!!

📍 見どころのルート説明

中環(Central)のスターフェリー乗り場付近から出発し、九龍の繁華街をぐるりと巡る約45分のコースです。
バスが通るのは、まさに“香港らしさ”がぎゅっと詰まったエリアばかり!

🏙️ 香港島北部(中環〜湾仔)

高層ビル群をかすめながら、スターフェリー乗り場付近から出発。
ライトアップされたビジネス街を抜けていく道は、都会的でどこか幻想的な雰囲気でした。

🛣️ 九龍駅周辺(ジョーダン〜テンプルストリート)
ローカル感の強いエリアに入り、ネイザンロードを横断。
屋台や夜市の気配が街に漂い、「生活する香港」を感じるゾーンです。

🌆 チムサーチョイのネイザンロード
香港一の繁華街!頭上スレスレにネオンが迫ってきて、
まさに“これぞ香港”。シャッターチャンスの連続でした。

✨ 印象に残った景色ベスト3

🥉 第3位:佐敦(ジョーダン)の住宅街を駆け抜ける

煌びやかなネオンとは裏腹に、ふいに現れる住宅街。
少し薄暗くて、人々の生活感がにじんでいて、なんだか胸がきゅっとなる場所。

“旅してるなぁ…”と実感する、不思議な瞬間でした。見上げると、ネオンが頭上スレスレ。香港の“空中看板文化”の中を走るこの体験は、もう笑っちゃうくらい非日常。

🥈 第2位:湾仔(ワンチャイ)の交差点でハッピータイム!

バス・トラム・車・人――すべてが交差する、カオスで愉快な湾仔エリア。

対向のオープントップバスとすれ違う瞬間、お互いに手を振りあって笑顔に
「観光してる!」って気持ちがピークに達する、最高のシーンでした!

🥇 第1位:テンプルストリートで奇跡の信号ストップ

突然あらわれた鳥居――それだけでもインパクト大なのに、

その真正面で、まさかの信号ストップ。これはもう、奇跡としか言いようがない。

キラキラ輝くネオン、通りを行き交う人々の姿、
香港の夜の“熱”が、ほんの数十秒のあいだにぎゅっと詰まって流れ込んでくる。

いつもなら煩わしい信号待ちが、この日ばかりは「ありがとう」と言いたくなる。
そんな偶然も、オープントップバスの楽しさの一つなのかもしれません。

まさに、運と景色が重なった、堂々の1位です!

🖥️ 最近ネット予約もできるようになった…?

ここまで「現地購入」を推してきましたが、
どうやら最近、Citybus公式サイトからのネット予約も可能になったようです。
👉 Citybus公式予約ページ

ただし、いくつか気になる点・注意点があるので、軽くまとめておきます。

❗ ネット予約の注意ポイント

  • 購入時に日付指定ができないようで、チケットを買っても「いつ乗れるか」は明確ではありません

  • 事前にチケット購入=その場で乗車できるわけではなく、当日カウンターで乗車券と引き換える必要あり

  • 引き換え時に「当日分の席が埋まっている」と、結局乗れない可能性も…

✅ 結論:やっぱり現地購入が安心!

せっかくネット予約しても「現地でチケット引き換えが必要」なら、最初から現地購入した方がスムーズで確実かもしれません。

筆者的にも、やはり「現地で買うのが一番おすすめ」です。
天気を見て決められるし、対応もわかりやすくて安心でした!

🚌オープントップバス、乗ってよかった?

実を言うと、最初から楽しみにしていました。
香港の夜を、風を浴びながら走るなんて――考えただけでわくわくしたんです。

とはいえ、物価の高い香港。
少しでも予算を抑えられないかと調べていた中で、この「現地購入で安く乗れるバス」に出会えたのは、旅の収穫のひとつでした。

ネイザンロードのキラキラ、すれ違う人とのふれあい、
そして信号でふと立ち止まったときに見えた、忘れられない景色――
オープントップバスは、思っていた以上に“思い出に残る体験”になりました。

ネット予約・現地購入、それぞれにメリットとデメリットがあります。
だからこそ、自分の旅のスタイルや予算にあわせて、柔軟に選ぶことが大切なんだと感じました。

「旅の正解」は、人の数だけある。
そう思わせてくれた、そんな一夜でした。