Singapore Photographs

空から見つめる、昼間のシンガポール

高層ビルが林立するビジネス街、静かに並ぶ住宅街、そして整然と走る車道。
シンガポールという都市は、上から眺めるとまた違う物語を見せてくれます。
地上を歩くだけでは気づけない、都市の「リズム」や「呼吸」を感じる瞬間。
この記事では、そんな「高所からのシンガポール」をテーマに、昼間の風景をぎゅっと詰め込みました。
都市を遠くから見つめる時間、きっと新しいシンガポールの一面に出会えるはずです。

摩天楼を見下ろす

びっしりと並ぶ高層ビル群、まるで未来都市のような景色。
下からでは見えないビルの重なりや奥行きが、上からだと一望できます。
活気とスピード感に満ちた「都市の心臓」を、空からのぞき込むような体験です。

ここから見えるシェントンウェイは、まさに「シンガポールの心臓部」。
ただ高いだけじゃなく、まるで都市の鼓動を感じるような密集感がそこにはありました。
ガラスに映る空、重なり合う影、きらめく線――
どれもが「金融センター・シンガポール」の本気を静かに物語っています。

ここで働く人たちは、日々何を考えているんだろう。そんなことを想像すると、思わず「こんな場所で働いてみたい」と、胸の奥に小さな夢が芽生えました。
都市の美しさと人の営み、その両方を閉じ込めたような眺めでした。

日常を見下ろして

均整の取れた住宅街、その中に息づく人々の暮らし。 遠くから見れば静かで整然とした街並みも、そこには無数の物語が詰まっています。 ビルの海を離れたところにある、もう一つの「シンガポールの日常」をそっと覗く視点です。

オーチャードロード近くの高層住宅街を見下ろすと、整然とした街並みの中に、都会の快適さと暮らしの温かみが同居しているのがわかります。
すぐ下には大きなショッピングモールやお店が揃っていて、何をするにも便利そう。
「都会に住む」って、こういうことなんだなと実感しました。

シンガポール
シンガポール

シンガポールの車道を上から眺めると、意外にもスッキリとした印象。東南アジアの他の都市のような激しい渋滞はなく、整然とした動きが印象的でした。
ここで車を持つには大きなコストがかかるけれど、それでも不便を感じさせないほどMRTやバスが発達しているのが、この街のすごいところ。

オレンジ色の屋根がぎっしりと並ぶこのエリアは、まさにシンガポールの「多民族の街」の象徴。
カラフルだけどどこか統一感があって、見ているだけで心が弾みます。
中国系の伝統建築の影響を感じるこの景色には、ただ便利な都市ではなく、昔から続く人々の暮らしや願いがちゃんと息づいていました。

ずらりと並ぶHDB(公営住宅)は、シンガポールの「暮らし」を象徴する景色。
国民のみが住むことができ、外国人にとっては夢のまた夢。
外国人用の住宅は家賃が高額で、シンガポールで「住む」というのは実はとてもハードルが高いです。