Kuala Lumpur Photographs

in Malaysia
多民族街歩き

クアラルンプールは、多民族が共に息づく街。
チャイナタウンの喧騒、リトルインディアの彩り、モロッコ建築の静けさ――
歩くだけで、異なる文化に何度も出会える場所です。

チャイナタウン

赤いランタンが揺れている。
香辛料と屋台の匂いが混じり合い、耳には呼び込みの声。
雑多ささえも、この街のリズムの一部だった。

メイン通りの入り口。
頭上を埋め尽くす赤いランタン、両側にはたくさんの屋台が並んでいます。
まさに「これぞチャイナタウン」という熱気を一気に感じられます。

観光スポット、鬼仔巷の入り口。
小さな通りなのに、観光客でいっぱいです。
わずかなエリアなのに、ここまで人を惹きつける力に驚かされます。

鬼仔巷の中はランタンとウォールアートに彩られた空間です。 狭い通りですが、写真映えする雰囲気に包まれていて、人気の理由がよくわかります。

メイン通りから1つ隣の路地。
メイン通りから一本外れるだけで、錆びた壁と静けさが広がります。
昼間でも人が少なく、夜に訪れると少し怖そうですが、このギャップがまた面白いです。

リトルインディア

色とりどりの布が風に舞い、通りを虹色に染める。
スパイスの香りと賑やかな音楽が、異国の祝祭を思わせる。
立ち止まるたびに、旅の時間が鮮やかに重なっていった。

マレー語とヒンディー語で書かれたゲートが迎えてくれます。
チャイナタウンとはまったく異なる雰囲気で、ここから一気にインドの世界へと切り替わるのが面白いです。

想像していたよりも整った街並みで、カラフルな装飾が印象的です。
朝に訪れたので香辛料の香りは控えめでしたが、昼間にはもっと賑やかに彩られるのだろうと思います。

アスタカ・モロッコ

白い壁に影が落ち、アーチの向こうに幾何学が続く。
異国から運ばれてきた静謐が、クアラルンプールの空に溶けてゆく。
ほんのひととき、遠い国を歩いたような錯覚に包まれた。

大きく「ASTAKA MOROCCO」と書かれた看板が出迎えてくれます。
ここがクアラルンプールだということを一瞬忘れるほど、多民族国家らしい驚きを感じました。

落ち着いた色合いのアーチが美しく並んでいます。
「これがモロッコの雰囲気なのかな」と思うと同時に、同じイスラム圏としてのつながりを感じます。

緑に囲まれた湖は、とても穏やかで静かな空気が流れていました。
パビリオンと自然が調和する景色は、時間を忘れてしまうほど心地よいです。

敷地内には鳥も飼われていて、可愛らしい姿を見ることができます。
何羽か一緒に遊ぶ様子が印象的で、この場所ののどかさをさらに際立たせていました。