異国情緒ただよう街並み、透き通るほど青い海、そして表情を変える夜の光。マレーシア・ペナンでは、時間の流れすらゆったりと感じられるような旅が待っていました。今回は、そんなペナンで心に残った風景たちを、テーマごとにそっと並べてお届けします。
日の出と透明な海、ここから旅がはじまった。
旅の始まりは、この朝焼けから。空も海も、紫とオレンジのグラデーションに染まり、高層ビルのすき間から、太陽がそっと顔を出した瞬間――心がふわっと、解き放たれていくのを感じました。
ここから、私のペナンの旅が始まります。
ペナンはリゾート地としても有名だと聞いていたけれど、この海を見て、その理由に深く納得した。
透き通るほどに青い海。雲はこれでもかというほど白くて、空は果てしなく広い。
「きれい」なんて一言じゃ言い表せない。この風景こそが、ペナン最大の魅力かもしれないと思った。
歩けば出会う、色と文化が織りなすペナンの街風景。
マレーシアの北西部に位置するペナン。多民族国家らしく、あらゆる文化の顔が街並みに潜んでいます。
写真はリトルインディア。色とりどりの看板に、ところ狭しと並ぶ商店やホテル、そしてインド音楽が流れ出しそうな装飾的なアーチ――この国の「多民族」という言葉が、ひとつの通りにぎゅっと詰まったような場所でした。
ペナンの街をてくてく歩いていると、ふと足を止めたくなるような、不思議な光景に出会うことがあります。写真は「Umbrella Alley」と呼ばれる小道。
その名の通り、カラフルな傘が空を彩り、まるで日常に紛れたアートのように通りを包み込んでいました。
街角のちょっとした遊び心。ペナンの魅力は、こうした“仕掛け”の中にも潜んでいます。
ペナンには、洗練された高級住宅街も広がっています。白く美しい邸宅が立ち並ぶその風景は、観光地とはまた違う静けさと豊かさに満ちていました。
実はここ、ペナンが「住みたい街」としても人気を集めている証。医療やインフラが整っていて、リタイア後に移住する外国人も多いそうです。
観光だけじゃない、暮らす場所としてのペナン。お金持ちの人がこの街を選ぶ理由――少しわかった気がしました。
ペナンの夜には、いくつもの表情がある。車が行き交う大通り、静かに灯るモスク、眠りにつく住宅街――それぞれの光が、違った時間を映し出していた。
ペナンのウォールアートと観光名所めぐり
祈りの風景と宗教建築
実際に訪れた場所と次に行きたい注目スポット