シンガポールという街は、ただ「旅先」として魅力的なだけではありません。そこに暮らす人々の“日常”に目を向けると、この国が持つ本当の顔が少しずつ見えてきます。
空に向かって積み木のように重なる大胆なデザインのコンドミニアム。海沿いの風景と一体化するような、優美な曲線を描く高層住宅。そこに住む人たちの生活は、日本の都市ともまるで違う“未来の暮らし”のようです。
そして、その足元で人々の胃袋を支えているのが「ホーカーセンター」。HDB(公営住宅)の1階などに併設され、屋台料理のような手軽さと家庭の味をあわせ持つこの空間は、シンガポールの生活に欠かせない存在です。
観光地だけでは見えてこない、「暮らす街」としてのシンガポールを、ここでは写真とともに歩いてみましょう。
観光地を巡っているだけでは、なかなか出会えない“シンガポールの顔”があります。それが、街のいたるところで空に向かってそびえ立つコンドミニアムたち。人々の暮らしが詰まったその建築は、ただの住宅ではなく、都市の美意識そのものを物語っていました。まるで芸術作品のようなその姿に、思わず足を止め、息をのんでしまいます。
数ある住宅の中でも、最も強く印象に残ったのがこの「ザ・インターレース」。ブロックを積み上げたような大胆な構造は、建築というよりも一つの“造形美”。遠くからでも圧倒されるその存在感に、ただ見上げるしかありませんでした。ちなみに、1ベッドルームで家賃はおよそ45万円から。暮らすにはあまりに現実的ではないけれど、「空に住む」という夢を感じさせてくれます。
西部の海沿いに立つ「リフレクションズ・アット・ケッペルベイ」は、まるで風を受けてたわむような曲線を描きながら空へと伸びています。無機質な高層ビルとは一線を画す、有機的なデザイン。建築家の美意識が細部にまで宿っているようでした。家賃は1ベッドルームで約50万円から。手の届かない価格ではあるけれど、「こんな場所で暮らしてみたい」と心のどこかがざわめく建物です。
シンガポールの街を歩いていると、あちこちで目にする無数の高層住宅。それが「HDB」と呼ばれる公営住宅で、国民の約8割がここで暮らしているといわれています。HDBの下には多くの場合、地元の人々が集うホーカーセンター(屋台街)が併設されており、そこはまさに生活の中心。朝から晩まで絶えず人が行き交い、食事をしながら談笑する姿は、観光地とはまた違った“日常”そのものです。
ホーカーセンターは屋外にあることが多く、どの時間帯に訪れても多くの人でにぎわっています。地元の人々が日常的に利用する場所ですが、観光客にとっても気軽に立ち寄れるグルメスポット。熱気に包まれた空間の中で、ローカルな味に出会えるのもシンガポールらしい体験です。
数あるメニューの中でも、特に印象に残ったのがこのエビラーメン。ぷりぷりとした大きなエビに、海鮮の旨みがたっぷり詰まったスープが絡み、意外なほどのボリューム感があります。そして何より驚くのはその価格。約4.5シンガポールドル(約500円)と、物価の高いシンガポールでは破格の安さです。“安くておいしい”というホーカーセンターの魅力は、地元の人々だけでなく旅行者の心までも惹きつけます。
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