マカオモデルコース
このモデルコースについて
ガイドブックをめくれば、世界遺産、カジノ、夜景、スイーツ…魅力的なワードが次々に飛び込んでくるマカオ。
でも、実際に旅の計画を立てようとすると「見どころが多すぎてどう回ればいいかわからない!」「時間が限られてるから効率よく楽しみたい…!」なんて思うこと、ありませんか?
そんな悩みを抱えるあなたに向けて、
限られた時間でも、マカオの魅力をしっかり堪能できる──
そんな1泊2日のモデルコースを以下のように組んでみました!
コース詳細についてはこの後ご紹介。
今回のモデルコースは、以下のような条件で想定しています。
✈️ フライトは羽田または成田発着の香港エクスプレス
到着・出発時間をもとにスケジュールを組んでいます。
🎒 1泊2日という短期旅なので、荷物はバックパックで
マカオ到着後もホテルには立ち寄らず、いきなり街歩きスタート。
追加の大きな荷物があると、マカオ行きのバス利用時、チェックイン時間が早まります。
また、世界遺産巡りのときに荷物の預け場所で困るかもしれません(筆者は解決策をまだ知りません…!)
💱 通貨はマカオパタカ(MOP)だが香港ドル(HKD)も広く使える
MOPの方がレートは少しだけ有利。でもほんの少しです。
このあと香港にも行く予定があるなら、HKDだけでも基本的に大丈夫。ただし、稀にMOPしか使えないお店もあるので、念のため少額はMOPに両替しておくと安心です。
(※記事中の金額表記はMOPで統一しています)
💰 両替は事前にHKIAまたは日本、もしくはマカオの入境所でしておくのがおすすめ
バス乗車の際、ICカード入手までは現金が必要になるため、最低でも1000円分ほどは現地通貨に両替しておくと安心です。
🚌 マカオのバスは24時間運行!
特にDay1については、予定が後ろにずれても焦らず行動できます。
ただし、ホテルをコロアネなどのやや遠方に取った場合は移動時間に注意。
🍽️ グルメ情報はあまり紹介していません…!
基本は気ままにふらっと立ち寄ったお店ばかりなので、モデルコース中では雰囲気やタイミングに合わせて気になるお店に飛び込んでください♪
ちょっと欲ばりかもしれないけれど、そんなあなたの旅に寄り添う、実践ガイドとワクワクの羅針盤。
旅のスタイルは人それぞれだけれど、「あ、自分もこんなふうに歩いてみたいかも」と思えるヒントが、きっとどこかにあるはずです。
そしてこのモデルコースが、
あなたにとっての“マカオの主役”を見つけるきっかけになったら、何より嬉しいです!
【Day1】静けさときらめき──コロアネ散歩と夜のコタイ

~12:00 HKIA(香港国際空港)に到着
香港エクスプレス
・羽田(HND):06:35発 → 香港着10:15
・成田(NRT):08:00発 → 香港着11:55
🚍 マカオ移動手段比較
2つのバス会社があり、以下に、それぞれのメリット・デメリットをざっくりまとめました👇
・乗換え少なく楽
・時間読みやすい
・定期的に無料キャンペーン実施
・事前予約必須
・便数少なめ
・本数多め
・現地決済もOK
・混雑する可能性
・少しややこしい
① Macau Hong Kong Airport Direct(筆者はこれを利用!)
「空港に着いたらそのままマカオ直行」というスマートさが魅力のルートです。
▶時刻表
✅ 理想は13:00便。最悪でも13:30には乗れるとベスト。
✅ 30分前までにはチェックイン(12:30までにチェックインが理想)
※もしリュック以外の荷物がある場合は注意。追加料金の発生+チェックイン時刻が1時間前となります。
冒頭でも記載した通り、今回は1泊2日と短いため、バックパッカーを想定しています。
✅ 「トランジット扱い」なので香港での入国審査が不要。→超便利!
✅高めではあるけど、手間が少なく、時間が読めるのは大きな強み
❗定期的に開催される”無料キャンペーン中”であれば圧倒的におすすめ(価格面のデメリットが消える)。
以下の記事でバス乗車までの詳細情報を記載していますので、是非ご参考に!

香港 - マカオ間のバス移動
2種類のバス会社を利用したパターンを紹介。
筆者は早朝香港着&バスの無料期間中と、今回とは異なるケースでしたが、
行うべき手続きは記事中で紹介しているものと同様となります。
② HZMBUS(港珠澳大橋バス)
筆者は帰路で利用しましたが、行きは未経験という前提でのご紹介となります。
こちらについては以下の公式PDFの手順書が非常にわかりやすいです。
▶時刻表
👉 全体の流れはこんな感じ
香港入国審査(空港)
➡12:30 B4バス乗車(約10分)
➡香港出境手続き(港珠澳大橋香港口岸旅檢大樓)
➡~13:30 HZMBUSに乗車(バスは10~15分間隔で運行)
ただし、こちらの方法はいくつか注意点があります。
🔁乗り換え・手続きが多く、混雑時はかなり時間がかかる可能性あり。
💳 チケットは現地購入可(現金 or クレカOK)※VISA/Master/JCB対応。が、クレカが「使える」と書いてあっても、発行会社によって海外利用NGのことも…。
→ 念のため、空港でMOP/HKDに2000円分くらい両替しておくと安心。
❗空港での両替を逃すとマカオまで両替タイミングがない
✍️どっちがおすすめ?
筆者は無料キャンペーン中だったこともあり、実際に①のルートを利用しました。
入国審査なしでマカオに直行できてスムーズだったことから、大変おすすめできます。
ただし、無料期間が終了している場合や、時間に余裕があるなら②も十分アリ。
たとえば羽田発・10:15着の便なら、②のルートでも比較的余裕をもって移動できるはずです。
どちらのルートを選んでも、「港珠澳大橋」を通ってマカオに向かいます。
バスの所要時間はおよそ45分。
世界最長級の海上橋を渡る体験は、それだけでもちょっとした旅気分。
車窓からの景色を眺めるだけでも新鮮ですよ♪

14:00 港珠澳大橋澳門口岸(入境所)に到着
ここでいよいよマカオに入国です!
日本のパスポートなら、入境審査は拍子抜けするほどスムーズ。
何も聞かれずに入国、なんてことも珍しくありません。
💱 両替がまだの人はここで最低限の現地通貨を
入境後、まだ現地通貨(MOPまたはHKD)を持っていない場合は、ここで1000円分ほど両替しておくと安心です。
というのも、このあと利用する市内行きのバスでは、現金が必須になるためです。
両替所は入境所の出口付近(入境ゲートではなく建物自体の出口)にひっそりとあります。
クレジットカードでキャッシングできる方は、ここでまとめて現金を引き出しておくのもアリ。
あとから街中で両替する手間が省けて、旅のスタートがスムーズになります。
🚌バスでグランドリスボアへ移動
マカオの路線バスは基本運賃6MOP(マカオパス利用なら3MOP)。
先払い式かつマカオパス未入手なので、乗る前に6MOPを用意しておきましょう。
グランドリスボア行へのバスは多く存在するため、Googleマップでもバス路線を探しましょう。所要時間は約40分。
Googleマップを使ったバス路線検索の方法は以下の記事内で紹介しています。

マカオ一人旅で役立った アイテムとアプリ3選
本当に役立った旅の相棒たち。

15:30 グランドリスボア周辺で旅の準備を整えよう
市内に入ったら、まずはグランドリスボア周辺でひと息。
ここはマカオ観光の中心地のひとつで、両替所やコンビニも充実しています。
📝 やるべきことリスト
💱 現地通貨への両替(この時点で少ししかMOPを持っていない場合)
外貨両替所はリスボアの近くに複数あり、手数料も比較的良心的。
このエリアでまとめて両替しておくと、以降の旅がスムーズです。
以下はおすすめ両替所です。
➤大豊銀行(リスボア支店)
上記リンク先の入り口を入って、エントランス1Fにあります。
レートがかなり良いそうですが、筆者が訪れた際は閉まっていました。
➤新富倫兌換 (公式HP)
筆者はこちらで交換。大豊銀行から少し東に進むとあります。
Googleマップでは表示されなかったため、ざっくりとした場所をリンクしています。
公式HPにお店の画像があるので、そちらも合わせてご参考に。
🎫 マカオパス(Macau Pass)の購入
近くのコンビニ(サークルKや7-Eleven)で購入できます。
購入費は130MOPで、内30MOPがデポジットです。
マカオのICカード「マカオパス(Macau Pass)」を使えば、
バス料金が半額(3MOP)
乗車時に焦らない&現金だとお釣りが返ってこない問題を解決
コンビニなどでも使える
旅が快適になるので、是非購入されることをお勧めします!
🍜 街歩きとランチも楽しもう
この周辺は
小さな路地を歩けば、ポルトガル風の建物やパステルカラーの壁が広がる
歩き疲れたら美味しいランチを
「とりあえず旅の準備、整った!」っていう達成感と共に、マカオの街歩きが本格スタートします♪
街歩きのあとは、コロアネ村へ
ひととおり街歩きを楽しんだら、バスで「コロアネ村(Vila de Coloane)」へ移動しましょう。
🚌利用路線:25番 または 50番バス(最寄りの乗り場はGoogleマップで確認!)
後者バス停:Vila De Coloane
⏱所要時間:約30分
🕔目安時刻:17:00ごろにはバスに乗れるようにしておくと安心です

17:30 コロアネをぶらり
コロアネはマカオ南部にある、自然豊かなエリア。
実はとっても広いのですが、観光のメインエリアについては、以下の記事で詳しくご紹介しています👇

のんびりとした時間が流れるコロアネ
海辺の街並みとおすすめ散策スポット
※上記記事の内容がかなり充実しているため、ここでは詳細な解説は割愛します!
ぜひチェックしてみてくださいね♪
🏘 どこを歩いても楽しい、かわいい街
コロアネのメイン観光地は、ポルトガル風のカラフルな街並みやウォールアートが点在していて、どこを歩いても思わず写真を撮りたくなるような風景ばかり。
🥧 絶対立ち寄ってほしいのがここ!
それが……
ロード・ストウズ・ベーカリー(Lord Stow’s Bakery)のエッグタルト!!
本当に美味しすぎて、筆者は 舌が飛びました(本当に)。
サクッ、トロッ、とろける甘さ……マカオで食べたスイーツの中でダントツのお気に入りです!
ロード・ストウズ・ベーカリー(Lord Stow’s Bakery)
▶ Googleマップで開く
⚠️ 注意点:訪問時刻と明るさについて
このモデルコース通りに進むと、コロアネ到着は17:30頃になります。
季節によってはすでに日が暮れ始めているかも。
筆者はまだ夜のコロアネを体験したことがないのですが──

ライトアップされたポルトガル風の街並みって、むしろ映えるのでは……?
という気がして、実は密かにワクワクしていたりします(笑)
ただし、暗くて雰囲気が合わないなと感じた場合は、次の目的地「コタイエリア」へ先に移動してもOK!
旅の流れは、気分と光に合わせて柔軟にいきましょう。
🚌 コロアネから、いよいよコタイエリアへ!
旅の静けさに包まれたコロアネを後にし、
バスでマカオの“もうひとつの顔”とも言えるコタイエリアへ向かいます。
🚌利用路線: 50番バス
乗車バス停:Vila De Coloane
降車バス停:Jogos Da Ásia Oriental / Jardim Tropical
⏱所要時間 :約15分

19:00 夢のリゾート コタイエリア探索&カジノ体験
正直、このエリアは筆者がマカオで一番感動した場所です。
「ここまでキラキラしてていいの!?」っていうくらい、街全体が豪華絢爛で圧巻。
もう、歩いてるだけで武者震い……!
そしてこのあと紹介する「パリジャン・マカオ」に到着したときには、

すごすぎて自然と涙があふれていました。
✨ これが“東洋のラスベガスと呼ばれる理由”
巨大なショッピングモールやホテルが立ち並び
ネオンと光の演出がエリア全体を包み
カジノはもちろん、テーマパーク的な仕掛けも満載!
「ここだけ異世界かも」と思わせる、一瞬で非日常へ連れていかれる空間。
マカオに来たら、絶対に訪れてほしいエリアです。
こちらでは、各主要スポット(パリジャン・スタジオシティなど)について詳しくご紹介しています。

夢のリゾート街・コタイ地区を歩く
きらめく街並みとおすすめスポットガイド
ただ、おすすめルートについては取り上げていないため、今回のモデルコースでは、おすすめルートを厳選してご案内します。
🗺 モデルコース専用ルートマップ
この画像は、コタイエリアを歩いている途中で筆者が撮影したものに、番号と道順を加えたオリジナルマップです。
以下では、この番号順にルートをたどる構成で、モデルコースを紹介していきます!
🗨️ でも、ルート通りじゃなくても大丈夫!
実際このエリア、「好きな方向へ歩く」のが一番楽しい場所です。
- 気になる光を見つけたら、そっちへ
- 不思議な建物があれば、近づいて
- 通路の先に響く音に引き寄せられてみる…
「この感じ、なんか冒険っぽいな」って思ったら、あなたはもう、コタイエリアに恋してる証拠です!
🕐 以降はフリータイム!時間の許すかぎり楽しんで
バスは24時間運行なので、夜遅くまで遊んでも安心!疲れたらホテルのラウンジでひと休み。
それでは、筆者おすすめ!コタイエリア散策ルートにまいりましょう!🎉
コタイエリア モデルコース:おすすめスポット5選
①グランドリスボアパレス ▶ Googleマップで開く
まるで王宮のような重厚な装飾と、圧巻のスケール感。
モールの中は大理石、シャンデリア、金の装飾が並ぶ超豪華空間!
「買い物をする場所」というより、「非日常を体感する宮殿」といった感じ。
建物好きは絶対に立ち寄るべし。
② ウィン・パレス(Wynn Palace)▶ Googleマップで開く
ここに来たら噴水ショーは絶対に見てほしい!✨
30分ごとに音楽と光、水がシンクロする演出は、まさに夢の舞台。
建物の重厚さとのギャップも魅力で、拍手が自然に起こるレベル。
③ スタジオシティ(Studio City) ▶ Googleマップで開く
巨大なアーチ型の建物は、他のホテルとは一線を画す存在感。
写真に収まりきらないスケールと、光に包まれる外観は圧倒的。
夜はまるで映画のワンシーンのような美しさに。
④ パリジャン・マカオ(The Parisian Macao) ▶ Googleマップで開く
筆者がマカオで涙した唯一の場所。
エッフェル塔×おとぎ話の城がつくり出す世界観は、まさに夢。
「これが現実なの?」と疑いたくなる美しさに、心が震えました。
マカオで最も“ロマン”を感じるスポット。
⑤ ザ・ベネチアン・マカオ ▶ Googleマップで開く
⑤ シティ・オブ・ドリームス ▶ Googleマップで開く
カジノに行くならこの2つが鉄板!どちらも24時間営業で、規模も桁違い。遊ぶならMOPが使えるかチェック必須(実際にHK$しか使えなかったところも…)。
筆者はベネチアンで少しプレイ → 負けましたw
使いすぎにはご注意を。
🕊️ ワンポイント:寄り道も大歓迎!
ギャラクシー・マカオなど、ここでは紹介しきれなかった魅力的なスポットもたくさんあります。
でも、それだけ多くのワクワクが詰まっているのが、このコタイ地区なんです。
このモデルルートをベースにしながら、気になる光や音、建物を見かけたら、ぜひフラッと寄り道してみてください。
コタイは「計画外」が楽しい街です。地図じゃない、自分だけの道を見つけましょう!

Day1の終わりは、お腹も満たして。
コタイエリアやホテル周辺で、この日のラストを飾る晩ごはんタイム。
「コタイって高そう…?」と感じる方も多いかもしれませんが、意外とリーズナブルなお店もあるんです!
たとえば──
パリジャン・マカオの中にあるフードコートでは、
1000円ちょっとでしっかり食事ができちゃいます。
見た目はゴージャスだけど、庶民の味方な一面もあってうれしい限り♪
※もちろん、豪華な高級レストランも多いので、お財布と相談しながらどうぞ(笑)
ちなみに筆者はこのあと、北側のタイパエリアまでぶらぶら歩いて移動し、
たまたま見つけた中華料理屋さんで食事をとりました。
「決めてなかったけど、歩いてるうちにいいお店が見つかる」
そんな偶然こそ、旅の醍醐味かもしれませんね。
✅ Day1まとめ:マカオ旅のはじまりと、ときめきの夜へ
空港からマカオへ渡り、静かなコロアネの街を歩き、
そして一気にきらめくコタイの夜へ──。
昼と夜、歴史と未来、静けさときらめきが交差する一日でした。
あれこれ計画しても、寄り道しても、どちらも大正解。
そんな自由さが、マカオの旅の醍醐味なのかもしれません。
明日はどんな景色に出会えるのでしょうか。
お楽しみに!
📌 Day1の主なスポット
✈️ 香港国際空港着(東京発の深夜便)
🚌 港珠澳大橋を渡ってマカオへ移動(Macau Airport Direct or HZMBバス)
🏨 グランドリスボア周辺で旅の準備(両替・マカオパス購入など)
🚶♀️ コロアネ散歩(Vila de Coloane)
└ ポルトガル風の街並み・エッグタルト(Lord Stow’s Bakery)
🌇 コタイエリア散策スタート
└ グランドリスボアパレス/ウィン・パレス/スタジオシティ/パリジャン
🎰 カジノ体験(ベネチアン or シティ・オブ・ドリームス)
└ ベネチアン/シティ・オブ・ドリームス
🍽️ 晩ごはん(パリジャンのフードコートや、タイパの中華料理店)
【Day2】ゆるり世界遺産めぐり

8:30 マカオ観光の中心、世界遺産の街歩き。
マカオ観光の中心といえば、やっぱり世界遺産をめぐる街歩き。
どこから歩き始めても、石畳の道と歴史ある建物が、旅人を静かに迎えてくれます。
セナド広場や聖ポール天主堂跡、ギア要塞などを巡れば、
この街がいかに多くの文化に育まれてきたかを、自然と感じられるはずです。
約30もの世界遺産が狭いエリアに密集しているのも魅力!
数々の世界遺産を目指しながら、道中ではマカオの街並みの奥深さも是非感じ取ってみてください。
📸 詳しくはこちらの記事で完全網羅!

マカオ世界遺産巡りのモデルコース
半日で全世界遺産を効率的に巡るルート紹介。

【全制覇】マカオ世界遺産を写真で楽しむ
30スポット完全保存版
一つ目の記事では、Experience Macauアプリを活用しながら、マカオの全世界遺産を最短ルートで効率よく巡るプランをご紹介しています。
二つ目の記事では、写真付きで各スポットの見どころや歴史をじっくり解説。
私が、自信をもっておすすめするこのルートをなぞれば、“マカオの魅力を余すところなく”体験できるはずです。
⚠️ 世界遺産めぐりの前に、ちょっとだけ注意!
🏰 ギア要塞は今回はカットです!
「マカオで一番高い場所にある世界遺産」として人気のギア要塞ですが、
実は中心部から離れていてアクセスに時間がかかるのがネック。
しかも、場所的にこのあと香港へ向かう場合に便利そうに見えて、意外とバスでぐるっと遠回りする必要があります。
「全部制覇したい!」という方以外は、今回は無理せずパスするのがおすすめです。
⏰ いくつかの世界遺産スポットは10:00オープン!
4番目のスポット:鄭家屋敷(Casa de Cheang)
7番目のスポット:聖ヨセフ修道院および聖堂
8番目のスポット:ドン・ペドロ5世劇場
これらは、9:30前後に到着する可能性が高く、内部に入れない場合もあります。
でも、ご安心を!
以下のように、代替や外観だけでも楽しめるスポットばかりです👇
🏠 鄭家屋敷 → 代わりに盧家屋敷へ!
どちらも中国伝統建築が見どころの屋敷系スポット。
盧家屋敷のほうが後に登場するので、そちらで“入館体験”ができればOKです!
⛪ 聖ヨセフ修道院 → 教会はこのあともたくさん!
西洋文化や宗教建築に触れたい方もご安心を。
まずルート通りだと、この直前に”聖ローレンス教会”を訪れており、
こちらは朝7:00よりオープンしています。
また、このあとは聖ドミニコ教会など、内部見学ができる美しい教会が続々と登場します。
モデルルート通りに進めば、到着時には開館済みのはず!
🎭 ドン・ペドロ5世劇場 → 外観だけで大満足!
ここは中に入って感動するというよりも、パステルグリーンの外観と建築美が魅力。
写真映えも抜群なので、外から眺めるだけでもしっかり印象に残るスポットです!
このあとのスポットに到着する頃には、ほとんどの施設が開いているはず。
はじめの数ヵ所だけ「外観メイン」で楽しむつもりでスタートすれば、無理なく街歩きを楽しめますよ♪
⏳ メリハリも大切に。全部まわるなら、作戦を!
マカオの世界遺産は全部で30ヵ所。
密集しているとはいえ、徒歩移動や立ち止まる時間も含めて考えると、全部を1日で巡るにはそれなりに時間がかかります。
たとえば今回の想定だと──
・所要時間:約4.5時間(=270分)
・世界遺産:30ヵ所
・つまり、1スポットあたりの滞在時間は平均9分
数字で見ると意外とギリギリ。
ゆっくり写真を撮ったり、じっくり建物を見たりしていたら、あっという間に時間が溶けていきます。
だからこそ、事前に「ここは絶対見たい!」「ここは外観だけでもOK」というふうに
自分なりに優先順位をつけておくのが、とてもおすすめです!
モデルルート記事も参考にしつつ、
“自分にとってのマカオの主役”を見つけながら歩いてみてくださいね。
「とりあえずここだけは!」な世界遺産2選
①セナド広場 ▶ Googleマップで開く
マカオを代表するランドマーク。波模様の石畳と、カラフルなポルトガル建築が印象的です。
漢字の看板が混じることで、「アジアとヨーロッパの融合」を肌で感じられるエリア。
観光客でにぎわう広場は、写真映えも抜群!
マカオに来たら一度は訪れたい、定番中の定番です。
②聖ポール天主堂跡 ▶ Googleマップで開く
かつてアジア最大級だった教会の跡地。現在は、荘厳なファサードが静かに残ります。
壁面に施された精巧な彫刻は「東西文化の融合」を象徴。
階段を上って見上げれば、その迫力に圧倒されるはずです。
番外編 リラウ広場 ▶ Googleマップで開く
ここは、正直言って派手さはありません。
でも、この場所には、ひとつの伝承が残っています。
──「リラウの水を飲めば、またマカオに戻ってくる」
もちろん、今ではもうリラウの井戸水は残っていません。
でも、もしあなたが「またマカオに来たいな」と感じたなら、
この静かな広場に、ふらっと立ち寄ってみてください。
きっとまた、マカオに帰ってこられますよ。
🧳 世界遺産を巡り終えたらいよいよ旅も終着へ
モデルルート記事でも紹介したとおり、世界遺産めぐりのラストは「カーサ庭園(Casa Garden)」。
世界遺産の中では、ここがマカオの出境所(香港側への移動拠点)に最も近くなります。
旅の締めくくりにふさわしい静かな庭園をあとにして、バスで香港へと向かいましょう。
🚌利用路線: 101番バス
└ 8分間隔で運行、乗り換えなしで便利!
└ 乗車目安時間:13:00ごろ
乗車バス停:Mercado De Patane
降車バス停:Posto Fronteiriço Da Ponte Hong Kong-Zhuhai-Macau
⏱所要時間 :約20分
カーサ庭園で深呼吸したあと、静かな気持ちでバスに乗り込めば、
きっと心地よい“旅の余韻”があなたを包んでくれるはずです。

13:30 港珠澳大橋澳門口岸(出境所)に到着
ここから、香港国際空港(HKIA)へ向かいます。
🔁 往路で紹介した2つのルート、復路でも選べます
マカオ→香港でも、基本的には以下の2つのルートが利用可能です:
・Macau Hong Kong Airport Direct
└ 要事前予約
└ 香港での入国審査が不要なのは往路と同じ◎
└ つまり出国審査はマカオで行って終了。
└なんと香港エクスプレスのフライトの搭乗券もここで発券
➤15:00発に乗ればHKIA17:35発のフライトに間に合う!
└ マカオから乗る場合、チェックインは出発の45分前まで!
└ 14:15までに出国審査を済ませ、チェックイン!
・HZMBUS(港珠澳大橋バス)+空港までのアクセス
└ 香港入境が必要だが、本数が多くコストは抑えめ
└ 14:00くらいの便に乗りたい。最低でも14:15くらいの便
🧳 出境所からHKIAへ:どちらのルートを選ぶ?
① Macau Hong Kong Airport Direct
メリット:香港での入国不要、空港での手続きがシームレス
チェックイン締切:出発の45分前までにマカオ側で済ませておく必要あり
補足情報:まさかの「香港エクスプレスの搭乗券もここで発行可能」との情報あり!
さらに、香港に入境しないため、HKIAで120HKDが返金されるケースもあるそうです。
(※航空券購入時に支払った香港出国税の返還)
② HZMBUS(港珠澳大橋バス)
メリット:①の120HKD返金を加味してもこっちが安い!余ったMOPもバス代に使えるのでお得
デメリット:香港側で入境審査が必要、混雑状況は読めない
筆者の体験では、出境手続きは驚くほどスムーズ(爆速!)でしたが、
それは深夜利用だったためで、昼間の混雑状況は未知数です。
🧭 結論として…
正直、「旅慣れていて、入出境手続きにも慣れてる方」なら②の選択も全然アリ。
でも、今回のように“絶対に飛行機に乗り遅れたくない”というケースでは、やはり①のルートが最も確実で安心です。
①の場合、バスに乗ってしまえば、あとはほぼ機械的に手続きが進む流れ。
周囲の人の流れに乗っていけば、迷うことはまずありません。
17:00までに搭乗ゲートに到着できればOKなので、安心して空港入りできますよ。
② HZMBUSを選んだ場合のその後の流れ
もし②のルート(HZMBUS+香港側から空港へ)を選んだ場合は、以下の流れで空港へ向かいます。
15:00 香港側(港珠澳大橋香港口岸旅検大楼)で入境審査
15:27 A46バスで空港へアクセス(約6分)
15:33 HKIAに到着
※手続きが早く終わった場合は早く到着するバスに乗ってもOK
A46バス以外にもいくつか存在するため、Googleマップでチェック!

15:40 HKIA(香港国際空港)
マカオの出境所を出たあとは、①または②のルートを選んでHKIAに到着しているはずです。
出発の30分前に搭乗ゲートに到着していることは共通。
他はそれぞれのルートで、搭乗ゲートまでの流れが少し変わります。
①「Macau HK Airport Direct(直通バス)」の場合
・ほぼ全ての手続きはマカオ側で完了しているため、空港に着いたらそのまま保安検査へ直行OK。
・お土産を見たり、軽食をとったりする余裕あり。
「旅の余韻を楽しみながらゆったりできる」のが最大のメリット!
②「HZMBUS(港珠澳大橋経由)」の場合
香港入境後に空港まで移動し、空港でチェックイン・保安検査が必要。
香港エクスプレスの場合、出発の1時間前までにチェックイン完了が必須。
このルートでは、あまり空港でゆっくりする時間はない可能性大。
お土産を買いたい人は、先にチェックインを済ませてから空き時間を活用するのが◎。
搭乗ゲートに到着したら…
あとは、飛行機に乗るだけ。
ここまで本当にお疲れさまでした!
マカオの街歩きから香港空港まで、ちょっとドタバタする場面もあったかもしれませんが、
旅の締めくくりとして、最後の空の時間をゆったり過ごせますように✈️
💡 帰国便と、モデルコース調整のヒント
今回のモデルコースでは、香港エクスプレスの羽田行き(17:35発)を想定しています。
・羽田(HND)行:17:35発 → 22:55着
到着がやや遅めなので、帰宅手段などは要確認。
到着した後に入国審査などの手続きもあるので、到着時刻は+30分くらい見ておくと◎
そして万が一飛行機が遅れるリスクもあります。
そこで、「この時間キツいかも…」という方に向けて代替案もご紹介:
・羽田(HND)行:23:40発→05:00着
➡深夜便派におすすめ!ゆっくり世界遺産巡りできます♪
・成田(NRT)行:14:15発→19:45着
➡Day3は朝に少し散歩して終わり。
コロアネ探索を諦め、その時間で目玉の世界遺産巡りを行うなど、工夫が必要。
・+1泊して、香港観光も
➡いちばん余裕があっておすすめ!
マカオを堪能したあと香港で1泊すれば、時間にも気持ちにも余裕が持てます。
香港入境は24時間可能なので、時間に追われず、最後まで旅を楽しめますよ!
✅ Day2まとめ:〜世界遺産さんぽと、旅の終わりに向けて〜
この日はマカオの魅力をぎゅっと詰め込んだ一日。
世界遺産の街並みを歩き、ふとした角で歴史の気配に触れ、気になったスポットに立ち寄ってみる。
“予定どおりじゃなくても、それが旅の醍醐味かも”──
そんなふうに思える、ゆるやかで贅沢な時間でした。
そして旅の終盤には、香港国際空港へ。
飛行機に間に合うかハラハラする気持ちも含めて、きっとこの旅の忘れられないエピソードになるはずです。
あなたの中で、“マカオの主役”は見つかりましたか?
それが世界遺産でも、街角のエッグタルトでも、
また来たいなと思える場所が見つかれば、今回の旅は大成功です。
📌 Day2の主なスポット
🏛 世界遺産街歩き
🛂 港珠澳大橋澳門口岸から香港へ
🛫 香港国際空港
📌旅のTIPS:行けたらラッキーな“代替候補スポット”
モデルコースに組み込むにはちょっと工夫が必要だけど、どれも魅力的な“穴場”ばかり。
時間に余裕がある方や、ちょっと違った香港を見たい方におすすめです!

タイパ(Taipa)
グランドリスボアとコロアネの間に立ち寄れる、絶妙なロケーションにあるタイパ地区。
筆者は夜に訪れましたが、実は昼のタイパこそ本領発揮とも言われています。
かわいいポルトガル風の街並みに、おしゃれなカフェやショップが点在し、カメラ片手の街歩きが楽しめるエリアです。
✅ おすすめの差し込みポイント:Day1 グランドリスボアで旅の準備を整えた後
グランドリスボアやコロアネの所要時間を調整して差し込むのがおすすめ。
もしくは思い切ってコロアネをスキップし、その分の時間をこちらに充てるのもアリ。
実はロードストーズベーカリーはタイパやコタイにも別館があります。
また、タイパの方がグランドリスボアにも近いため、その後のコタイ探索に向けても若干余裕が生まれます。
さらに、コタイ地区は夜遅くまで営業&バスも24時間運行。
少々後ろ倒しになったとしても、タイパを楽しんでからコタイへ向かうことは十分可能です。
体力に自信がある方には、ぜひタイパの“昼の顔”をおすすめしたいスポットです!

聖ラザロ教会(ラザロ地区)
観光地の喧騒から少し離れた場所に、静かな優しさを感じられるスポットがあります。
それがラザロ地区に佇む「聖ラザロ教会」。
昼間の華やかなマカオとは一転、ここでは石畳の路地と控えめな灯りがつくる、穏やかな時間が流れています。
派手さや有名さはありません。
けれど、夜に訪れたこの場所では、白くライトアップされた教会がぽつりと静かに佇んでいて、
その景色に思わず息を呑みました。心がじんわりあたたかくなるような、不思議な感情に包まれる場所です。
ラザロ地区全体も、夜になるとまるでヨーロッパの小路のよう。
人通りも少なく、ゆったりと一人占めするような夜の街歩きが楽しめます。
✅ おすすめの差し込みポイント:Day1 コタイ探索の後
ホテルがマカオ半島側であれば立ち寄ることも可能。
Day1の終わりに、心を落ち着ける“静かな締めくくり”として訪れるのもおすすめです。

夜のセナド広場
昼間の賑わいが嘘のように、夜のセナド広場はしんと静まり返ります。
その静けさが、逆にこの場所の本当の美しさを引き立てているように感じました。
ライトアップされた歴史的建物が浮かび上がり、波模様の石畳がやわらかく光を反射して、昼間よりも幻想的。
まるで広場が“自分だけのもの”になったような感覚に包まれます。
昼間とはまったく違う、もうひとつのセナド広場。
この“二面性”こそが、この場所の魅力なのかもしれません。
✅ おすすめの差し込みポイント:Day1 コタイ探索の後
ラザロ地区と同様に、Day1のコタイ探索の後、ホテルがマカオ半島側ならアクセス可能。
マカオの夜をゆっくり締めくくりたい方に、ぜひ立ち寄ってみてください。

マカオタワー&海沿い
高さ・立地ともに最強クラスの夜景スポット。
ここからは、マカオ半島・コタイ・そして中国大陸の珠海まで、三方向の夜景を一望できます。
マカオタワーそのものに登らなくても、その周辺の湖沿いエリアも見どころ。
静かな水辺を歩きながら、遠くに光るグランドリスボアやリゾート群を眺めるのは、ちょっとした贅沢です。
✅ おすすめの差し込みポイント:Day1 コタイ探索の前
今回のモデルコースでコロアネまで足を延ばすのが難しそうな場合は、こちらを優先してみてもいいかもしれません。
また、深夜便で香港入りする場合は全体を前倒しできるので、マカオタワーを組み込むことも可能です。
おわりに
1泊2日なんて、あっという間。
だけどその短い時間に、マカオは信じられないくらいたくさんの表情を見せてくれました。
きらびやかなネオンがまぶしい夜、静かな路地で感じた風の匂い、
世界遺産の石畳を踏みしめながら聞こえた、街の鼓動。
あなたの旅にも、そんな「忘れられない瞬間」がいくつか残っていたら嬉しいです。
このモデルコースが、そんな旅のきっかけになれたなら──
そしてまたマカオに行きたいな、と思ってもらえたなら、筆者としては何よりの喜びです。
では、次の旅でまた会いましょう。
てくてく、どこまでも。
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Photograph − 写真で巡るマカオの風景たち
昼と夜、それぞれの時間に出会った景色を静かに切り取りました。

Food − チャーハンとエッグタルトの記録
空腹を忘れるくらい、マカオが楽しかった。それでも食べた旅の味。

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