香港ローカルグルメ食べ歩き記録
はじめに
旅先で食べたごはんは、不思議と記憶に残る。
それが特別な名物じゃなくても、
湯気やざわめき、ふとした空腹のタイミングごと、ちゃんと残っている。
香港の街角で出会ったチャーハン、牛肉麺、エッグタルト。
ただお腹を満たしただけのようで、
気づけば旅の輪郭をつくっていた。
本記事ではそんな香港で出会ったグルメについて5点ご紹介。
2024年12月末の旅行時点で、1HKD=20円程度でした。
🍴 ちょっとだけ、香港グルメ旅の心得を。
このグルメ記事を読む前に、ちょっとだけ“香港ならでは”の旅のヒントをお届けします🍽️✍️
初めての方でも安心して読めるように、私が実際に体験した「香港グルメの特徴」を3つまとめました!
💱 値段はHKD表記です(2024年12月時点)
本記事では、値段をすべて香港ドル(HKD)で記載しています。
私が訪れた2024年12月末時点では、1HKD ≒ 20円ほど。
(※超円安でびっくりしました…!)
レートによって金額の印象が大きく変わるので、
参考程度にご覧いただければと思います!
🪑 香港では「相席」が基本スタイル!
香港のローカル飲食店では、相席が当たり前。
特に一人旅だと、ほぼ確実に誰かと相席になります。
最初はちょっとドキドキするけど、香港ではごく普通の文化。
周りの雰囲気に合わせて、あまり気にせずサラッと座っちゃいましょう!
☕ え?食器を“洗う”?これが「洗杯(サイブーイ)」文化
もうひとつ驚いたのが、食事前に食器をお湯で洗う文化。
お箸やスプーン、フォークなどを、提供されたポットのお湯で洗浄するのがローカル流なんです。
これは「洗杯(サイブーイ)」と呼ばれる香港の習慣で、
お湯は食事と一緒、もしくは先に出てくることが多いです。
最初は戸惑うかもしれませんが、まわりの人の様子を見てチャレンジしてみて!
きっと、香港ならではの“食の体験”として楽しめると思います。
🍜香港グルメ紹介 -全5種類-

チャーハン(海鮮チャーハン/揚州チャーハン)
中華料理の代表!香港でもその味は健在!
Yuen Hing Restaurant(海鮮チャーハン)
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💰値段:48HKD
阿四快餐(Ah See Fast Food)(揚州チャーハン)
💰値段:56HKD
感想:
チャーハンは、どこで食べてもだいたい美味しい――
そんな“安心の一皿”だけど、香港で食べたチャーハンもやっぱり、しっかり美味しかった。
ふわっとした米粒に海鮮の風味が絡んだり、香ばしい炒め香が立ちのぼる揚州チャーハンだったり。
「何を食べるか迷ったら、とりあえずチャーハン!」
旅の定番として、この言葉を信じて正解だった。
ただひとつ、香港あるあるなのか、ローカル店でもちょっとだけお値段高めなのはご愛嬌。

エッグタルト(香港式)
香港のスイーツといえば!マカオ式とは違って甘めでおいしい!
🍽️食べたお店:
泰昌餅家(Tai Cheong Bakery)
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💰値段: 約10HKD/1個
感想:
香港に来たら、エッグタルトは絶対に外せない。
とにかくおすすめ!見かけたら即買いでいい。
マカオ式に比べて、香港式はやさしい甘さで、食感もほろほろ。
街のパン屋さんにも紛れて売られていることが多くて、気軽に立ち寄って、ふらっと買えるのもいいところ。
そして、中でもぜひ食べてほしいのが「泰昌餅家(Tai Cheong Bakery)」のエッグタルト。
香港では有名な老舗で、なんとシンガポールにも出店しているほど!エッグタルトだけじゃなく、抹茶タルトなどもあって、甘党にはたまらないラインナップ。
ちなみに私は……旅行中に10個以上食べました。
はい、それくらいおいしかったです。

牛肉麺
ボリュームはほどほど、でも牛肉の厚みがGood!
🍽️食べたお店:
九記牛腩(Kau Kee Restaurant)
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💰値段: 70HKD
感想:
ここまで「THE 香港!」という料理をまだ食べていなかったので、やっぱり一度は王道に挑んでおきたくなった。
調べて出てきたのが、牛肉麺の超有名店「九記牛腩」。
私が訪れたときは奇跡的に行列がなく、スッと入店。ラッキーだった。
味は、普通に美味しい。
ボリュームはやや控えめだけど、牛肉には厚みがあって、満足感はしっかりある。
何より、肉から染み出した油がスープと麺にじんわり絡んで、うまみの層をつくっていた。
なるほど、これは行列ができるのも納得。ボリュームに対して少しだけ値段が張る印象はあったけど、「旅先だし、たまにはこういう贅沢もアリかな」と。
ただ正直なところ――
「人生で一度は!」という感動まではいかなかったかな、という感想。
とはいえ、これはあくまで“旅人目線”。
旅行って、どうしても時間が限られているから、何を食べるかもすごく大事な選択になる。
そういう意味では、並んでまで再訪するかはそのときの気分次第。
でも、ふらっと入れたらまた食べたい。そんな“ちょうどよい一杯”だった。

エビワンタンメン
ちょっと変わった麺!?エビワンタンのボリュームがグッド!
🍽️食べたお店:
麥文記麵家(Mak Man Kee Noodle Shop)
▶ Googleマップで開く
💰値段: 45HKD
感想:
THE香港グルメ第2弾は、夜のネイザンロード散歩中にふらっと出会った一杯。
脇道にちょっと入ったところにあって、夜遅くまで(24:00頃まで)営業しているのがありがたい。
そして味はというと――
いや、ワンタンうっま!!!!!!
(……麺はどうした?ってくらいにw)
エビがぷりっぷりで、噛んだ瞬間に海鮮の香りがぶわっと広がる。
そのエビの風味が、スープにもじんわり溶けていて、最初は「ちょっと薄いかな?」と思ったのに、飲んでいるうちにどんどん深みが出てくる不思議な一杯だった。
もちろん、麺の存在も忘れてない。なんというか、香港の麺ってちょっと独特なんだよね。
このお店に限らず何軒かで食べたけど、日本ではまず見かけないタイプの食感と細さ。説明するのは難しいけど、それがまた面白かった!
そして何より、THE香港料理にしては値段も手頃。
深夜までやっているのも嬉しくて、またふらっと立ち寄りたくなるお店だった。
ちなみに……
写真ではワンタンが見えませんが、ちゃんと麺の下に隠れてます!
……いや、これはまさに“二郎ラーメンの天地返しか!”(伝わって…笑)

四川ラーメン(紅焼牛腩麺)
辛いもの好きにはたまらない?個人的・今回の旅No.1!
🍽️食べたお店:
川之源(River Sichuan Restaurant)
💰値段: 68HKD
感想:
この記事のラストを飾るのは、今回の旅で一番おいしかった一杯。
いやほんと、“トリは一番のお気に入りで”ということで、満を持して登場です。
食べたのは、紅焼牛腩麺(四川風牛肉麺)。
まず驚いたのが、味・ボリューム・価格、どれも文句なし!
香港という物価の高い街で、この価格でこの満足感は想定外すぎた。
牛肉はしっかり厚みがあり、
ピリ辛のスープに脂のコクが溶け込んで、辛さがマイルドに。
激辛ではないけれど、“じんわり辛い”系なので、万人向けではないかも?
でも私には、ちょうどよく、クセになる辛さでした。
そして何より、麺が日本人にも馴染みやすいタイプ。
これまで紹介した“香港ならではのちょっと変わった麺”とは違い、
スープとの相性もよくて、最後まで箸が止まらなかった。
お店は香港島の主要地「中環(セントラル)」少しだけ西側にあるけれど、西環(サイワン)エリアはストリートアートのスポットでもあるので、観光のついでに立ち寄れるのもポイント。
「また香港に来たら絶対ここに来たい!」と素直に思えた、そんな味でした。
……ただし!
辛いものが苦手な人は注意⚠️
私にはピリ辛レベルだったけど、人によっては“けっこう辛い”と感じるかもしれません。
でも辛いもの好きなら、一度は試してほしい、そんな一杯です。
🍽️ おわりに:お腹も心も、満たされた香港グルメ旅
香港を歩けば、どこからともなく漂ってくる、食欲をそそる香り。
そのたびに、「次は何を食べよう?」と自然に足が向いてしまう。
今回の旅では、定番からちょっとした冒険まで、いろんな味と出会うことができました。
どの料理にも、香港ならではの空気感や文化が溶け込んでいて、
食事というよりも、ひとつの旅のシーンとして心に残った気がします。
物価が高めだったり、相席文化に戸惑ったり、
日本とはちょっと違うルールも多いけれど、
それも含めて、旅の醍醐味ってこういうものだなぁと感じました。
まだまだ食べてみたいお店はたくさんあるけど、
この短い旅の中で、たしかに「香港の味」を少しだけ掴めた気がしています。
また来よう、また食べよう。
次はどんな一皿に出会えるのか、今から楽しみです。