香港アートスポット巡り

実際に訪れた場所と次に行きたい注目スポット

はじめに

旅先でふと目に留まる、一枚の壁画やオブジェ。
美術館やギャラリーで出会う、心に刺さる作品。

「旅とアートの出会い」には、特別なものがあります。

今回歩いたのは、そんなアートの気配が漂う街、香港。
実際に訪れたスポットもあれば、次に行きたい場所もある。
「これは記録、そして、これからの旅の予告編」。
そんな気持ちで、この記事を書きました。

香港の街に息づくアートのかけらを、ぜひ一緒にめぐってみてください。

🖼️ 実際に出会ったアート

香港 M+

M+(西九文化区)

📸 見どころ:
・西九文化区にそびえる、近未来的で重厚な黒い建築
・館内は写真NGだけど、その静けさと空気感がまるで作品の一部みたい
・屋外から見えるビクトリアハーバーも印象的

🖼️アジア初の“現代視覚文化”ミュージアム

M+は、建築・デザイン・映像・ヴィジュアルアートなど、「視覚」に関わるあらゆる表現を扱う新しいタイプの美術館です。
展示内容は常設だけでなく、定期的に入れ替わる特別展もあり、訪れるたびに新しい刺激があります。 広大な館内では、ジャンルの垣根を越えた作品が静かに語りかけてきます。

写真撮影は可能でしたが、美術作品という性質上、本記事では写真の掲載は控えます。
そのぶん、ぜひ現地でじっくりと「向き合う時間」を過ごしてみてください。

🌿 外に出ると、目の前にはビクトリアハーバー

展示を見終えて館外に出た瞬間、
静かなアート空間から一転、目の前には広がる海と空。

——静と動、内と外の対比が、この空間の魅力かもしれません。

🌟こんな人におすすめ!

  • 「見る」だけでなく、「感じる」美術館が好きな人

  • 現代アートに興味はあるけど、どこから触れたらいいかわからない人

  • 静かに一人で過ごす時間が欲しい人

  • 香港文化の“今”を知りたい人

📍アクセス・基本情報:

  • 場所:西九文化区(MTR九龍駅・C1出口またはD1出口:徒歩約10分)

  • 開館時間:火〜木・日曜 /10:00~18:00、金・土曜/10:00~22:00、月曜日/休館

  • 入場料:常設展/120HKD(子供・学生・シニアは60HKD)
        特別展/内容によって異なるため公式サイト参照

  • 公式サイトhttps://www.mplus.org.hk/

香港 ストリートアート

中環~西環のストリートアート

📸 見どころ:
・上環〜西環に広がる“壁画ギャラリー”のような街並み
・古い建物の壁や階段など、街の中に自然と溶け込むアート
・観光地化されすぎていない、素朴な香港の空気を感じられる

🖼️街歩きで出会う、もうひとつのミュージアム

香港島の西側、上環(ションワン)から西環(サイワン)にかけてのエリアは、壁や階段、いたるところにストリートアートが点在しています。

特にグラフィティやポップアート風の壁画は、写真映えも抜群。
私もカメラ片手に歩きながら、思わず立ち止まってしまう作品ばかりでした。

なかには古いアパートの壁に描かれた色鮮やかな街並みのアートなど、
「これぞ香港らしさ!」と思わせてくれる作品もたくさん。

🌟こんな人におすすめ!

  • カメラが好きな人

  • 街歩きで偶然の出会いを楽しみたい人

  • M+よりもカジュアルにアートを感じたい人

そんなストリートアートの魅力を感じられるスポットを、いくつかご紹介します。
どれも徒歩で巡れる距離にあるので、街歩きと合わせて楽しんでみてくださいね!

🎨Art Lane(アートレーン)|西環

カラフルな階段とビルの壁に描かれた大型アートが印象的。
新旧が交差する街に、突如現れるアートの回廊。

📍アクセス:

  • MTR西營盤駅 B3出口から徒歩すぐ

🎨SoHo(ソーホー)|中環

カラフルな階段とビルの壁に描かれた大型アートが印象的。
新旧が交差する街に、突如現れるアートの回廊。

📍アクセス:

  • MTR中環駅 D2出口から徒歩約8分(ヒルサイドエスカレーター沿い)

🎨 Bridges Street(ブリッジズ・ストリート)|太平山

石畳の坂道に歴史的な建物が並ぶこの通りは、ストリートアートだけでなく、どこか「物語」のような雰囲気が漂っています。

📍アクセス:

  • MTR「上環駅」から徒歩10分ほど。
    PMQやソーホーエリアからも歩いてアクセスできます。

📸 記事では紹介しきれなかったストリートアートも…
実は、街歩きの中でたくさんの作品に出会いました。
その一部をポートフォリオページにまとめていますので、
よかったらそちらも覗いてみてくださいね♪

香港 ストリートアート Uma Nota

Photograph − 写真で巡る香港 - part2 -

香港のカルチャー。
ウォールアート、ローカルグルメ、観光名所で出会った景色たちをお届けします。

🎨 次回こそ行きたい、気になるアートスポットたち

「今回は時間の都合で立ち寄れなかったけれど、次こそは…!」
そんな風に思わせてくれた、香港のアートスポットをいくつかピックアップしてご紹介します。

香港 PMQ

PMQ(元創方)

若きクリエイターたちが集う、香港のアートとデザインの発信基地。

ふらりと立ち寄っただけでしたが、その瞬間から独特の活気を感じました。
建物の中には多くの若者たちが行き交い、特にファッションや雑貨系のショップが目立っていたのが印象的。

どうやらこの施設、ただのショッピングモールではなく、若手のデザイナーやアーティストが実際に制作・発信している場所のよう。
(建物内にスタジオがあり、公開制作を行うクリエイターもいるそうです!)

そのことを知ってからというもの、
「もっとちゃんと見ておけばよかった…!」とちょっぴり後悔。
次に香港を訪れるときは、ゆっくり時間をとって巡りたいアートスポットです。

📍アクセス・基本情報:

  • 場所:MTR中環駅から徒歩約10分

  • 開館時間:毎日/12:00~23:00

JCCAC(賽馬會創意藝術中心)

元工場を活用した、イラスト・絵画・陶芸・彫刻など多ジャンルのクリエーターが集うアーティスト・ビレッジです。
130以上のスタジオが入居し、アトリエやギャラリー、カフェ、劇場も併設
見学自由で、週末にはオープンスタジオやワークショップも開催されることがあり、まさに“創作現場を覗ける”スポットです。

📍アクセス・基本情報:

  • 場所:MTR「石硤尾(Shek Kip Mei)」駅から徒歩7分 / MTR「深水埗(Sham Shui Po)」駅から徒歩10分

  • 開館時間:毎日/10:00~22:00(定休日は要公式確認)

  • おすすめポイント:絵本・イラスト・漫画系クリエイターと交流できる可能性、その場で感じる“創作の息吹”

The Mills(南豐紗廠)

1960年代の紡績工場を再生した文化創造拠点。「繊維」などのテーマで展示を行うCHAT(綿や布のアートセンター)も併設。
ショップやギャラリーがアート×デザイン×雑貨を融合し、多彩なポップアップやワークショップを常時展開。スタイリッシュなインスタ映え空間が魅力 とのこと。

📍アクセス・基本情報:

  • 場所MTR「荃灣」駅から無料シャトルバス(20分毎運行) / MTR「荃灣」駅や「荃灣西」駅から徒歩約15分 ※詳細は公式サイトで。
  • 開館時間:毎日/10:00~22:00
  • おすすめポイント:布や服飾をテーマにしたビジュアル表現に興味がある人、クリエイティブな展示や制作現場を見たい人。

Comix Home Base(動漫基地)

私はふだん、アニメ風イラストや漫画を描くアーティストとして活動しています。
だからこそ、香港にこうした漫画・アニメ系のアートを専門に扱うスポットがあると知ったとき、心がすごく動きました。

「絶対に次は行きたい」と心に決めた場所のひとつです。

ここでは香港のアーティストたちが創作に励んでいたり、イラストの展示・イベント・ワークショップなどが行われているとのこと。

日本とはまた異なる“オタク文化の根付き方”を感じられるのではないかと、すごくワクワクしています。

📍アクセス・基本情報:

  • 場所:MTR「灣仔駅」C出口から徒歩約15分

  • 開館時間:毎日/8:00〜23:00(ただし、イベントは毎日開催されているわけではない様子。公式サイトを要確認)

  • 公式サイトリンク

  • おすすめポイント:
    海外のアーティストの作品や創作空間に触れたい人、自分でもイラストや漫画を描く人にとって“共鳴”を感じられる場所、漫画・アニメの文化が好きな人

🎨 おわりに 〜アートと向き合う、旅のひととき〜

香港といえば高層ビルやグルメ、ショッピングのイメージが強いかもしれません。
でも今回歩いた場所には、それだけじゃない「表現の息づく場所」が確かに存在していました。

美術館で静かに作品と向き合う時間も、
街角でふと出会ったグラフィティに心を動かされた瞬間も、
どれも旅の中でしか味わえない、特別なアートとの出会いです。

して今、私は次に向かう場所を思い描いています。

まだ見ぬギャラリー、まだ歩いていないアートストリート。
次の旅では、どんな色と出会えるだろう。

旅はいつも、過去の思い出と未来のワクワクが交差する時間。
あなたもぜひ、香港で“アートと旅する時間”を見つけてみてください。