マカオのイミグレーション完全ガイド

香港・珠海ルートの実体験レポート

はじめに

マカオを訪れるときに必ず通るのが イミグレーション(入境審査)
一国二制度の仕組み上、香港や中国本土と行き来する際には、必ずパスポートを提示して出入国手続きを行う必要があります。

観光地として華やかなイメージのマカオですが、初めての人にとっては「列が長いのでは?」「入境カードがいるの?」「不安そう…」と緊張するポイントでもあります。

この記事では、私が実際に体験した 香港 ↔ マカオマカオ ↔ 珠海 の往復をもとに、リアルな流れや注意点を解説していきます。

イミグレーションって、なんか怖そうでドキドキするんだけど…

あんた、パスポート落としたら終わりだからね?(真顔)

いやいや脅かさないで!大丈夫、ちゃんと流れを知ってれば怖くないから!

マカオの入境ポイント一覧

マカオは小さな街ですが、実は複数の入境ゲートを持っています。
観光客がよく使う大規模なものから、地元住民や通勤者専用の小規模なものまで様々。
まずは全体像を整理してみましょう。

入境ゲート
接続先
利用者
特徴
マカオ国際空港
世界各国
観光客
マカオ直行便を利用する場合のみ
港珠澳大橋マカオ側口岸
香港(香港口岸)
観光客
港珠澳大橋バス利用、24時間稼働の巨大施設
關閘口岸(拱北イミグレーション)
中国本土(珠海)
通勤者・観光客
本土最大のゲート、とにかく混雑!
タイパフェリーターミナル
香港・深圳
観光客
コタイ地区のホテルに近く便利、新しく快適
外港フェリーターミナル
香港(上環など)
観光客
高速船で香港と往来、案内がわかりやすい
横琴口岸
中国本土(珠海)
観光客・通勤者
近年整備された新しいゲート、コタイ南部から便利
青茂口岸
中国本土(珠海)
香港・マカオ・本土住民
観光客利用不可、通勤者向け
湾仔口岸
中国本土(珠海)
地元住民
短距離往来用、観光客利用不可
珠海マカオ跨境工業区口岸
中国本土(珠海)
工業関係者
工業区に働く人の往来専用、観光客利用不可

マップで表すと以下の通り。

これらのうち、観光客がよく使うのは マカオ国際空港、フェリーターミナル港珠澳大橋口岸關閘口岸横琴口岸 です。
その他の口岸は基本的にローカルや通勤者向けなので、旅行者が使うことはほとんどありません。

👉 私自身が実際に体験したのは 、マップ上で赤色で表現されている港珠澳大橋口岸關閘口岸(拱北イミグレーション)
次のセクションでは、この2つのルートを詳しく紹介していきます。

港珠澳大橋マカオ側口岸(香港 ⇄ マカオ)

  • 香港からマカオまでバスで約40分

  • 24時間稼働で深夜でも通過可能

  • 日本のパスポートなら特に質問なし、ラクに入国

  • 混雑度は時間帯次第(早朝は空いていることも)

香港とマカオを最短ルートで結ぶ「港珠澳大橋」。
そのマカオ側の入口が 港珠澳大橋マカオ側口岸 です。

 

実際に香港からバスで渡ってみた感想は――
まず施設がとにかく広くて近未来的! 案内表示も多く、初めてでも迷いにくい印象でした。
私が渡った際は早朝だったというのもあるかもしれませんが、外国人レーンはあまり混んでいませんでした。ただし、ネットの情報だと時間帯によっては大混雑するそうで、ラッキーだっただけかもしれません。

24時間稼働しているので、深夜でも通れるのは大きなメリット。ただし、夜間は本数が減るのでバスの待ち時間が長くなることもあります。

入国審査自体はとてもスムーズ。パスポートを提示し、特に難しい質問もなく、顔パスで気軽に通過できました。

え、めっちゃ人並んでるって噂あったけど…今回は空いててラッキー?

いやそれ絶対たまたまだよ。油断すると痛い目見るからね

まあまあ、混むときもあるみたいだけど、流れはスムーズらしいから安心して!

關閘口岸(マカオ ⇄ 珠海)

  • マカオと珠海をつなぐ最大のゲート

  • とにかく人が多い(特に通勤時間帯は大混雑)

  • 中国本土入境にはビザ要否がポイント

  • 審査も香港⇄マカオに比べると厳しい

マカオの北端に位置するのが 關閘口岸(拱北イミグレーション)
ここは中国本土・珠海と地続きでつながっており、マカオと本土を行き来する最大のゲートです。

とにかく人が多い! 通勤時間帯に当たると、地元の人々が一斉に珠海へ出入りするため、長蛇の列になります。
私が通過したときもかなりの人でごった返していて、香港ルートに比べて雰囲気はピリッと堅い印象を受けました。

中国本土に入る際は、ビザの要否に注意が必要です。現在(2025年9月時点)は一部条件下でビザなし渡航が可能ですが、情勢次第で変わる可能性があります。事前に最新情報をチェックしておくことをおすすめします。

また、入境審査も香港⇄マカオに比べると厳しいものでした。まずは入境ゲートで以下を実施。

  • 入境カードの記載

  • 指紋採取

また、指紋採取の後、以下の質問を受けました。

  • 旅行か?仕事か?(渡航目的)

  • 宿泊場所はどこか?

  • 滞在は何日間か?

  • 一人か?同行者はいるか?

  • これまで中国への渡航経験はあるか

基本的にはパスポートを提示し、これらの質問にシンプルに答えるだけ。簡単な英語ができると心強いです。

え、結構聞かれるんだ?なんか緊張するじゃん…

即答できるように練習しなきゃ!

普通の質問ばかりだから大丈夫。落ち着いて答えれば一瞬で通過できるよ!

注意点・アドバイス

マカオのイミグレーションは慣れればシンプルですが、初めての人が不安になるポイントもあります。
実際に通って感じた注意点をまとめました。

  • 時間に余裕を持つこと
    特に關閘口岸は通勤ラッシュ時にものすごく混みます。30分〜1時間並ぶ覚悟をしておくと安心です。

  • 最新のビザ情報を確認すること
    中国本土側に入る場合は、ビザの要否が情勢次第で変わります。旅行前に必ず最新の情報をチェックしておきましょう。

  • 荷物検査や申告に注意
    飲み物などの液体や、大きな荷物は検査対象になりやすいです。列の流れを止めないように準備しておくとスムーズ。

  • SIMカードや両替はゲートを出てから
    イミグレーション内でも購入できますが、観光客狙いの高めの店舗が多い印象。落ち着いて街に出てから探すのがおすすめです。

つまり…“余裕を持って、落ち着いて、慌てるな”ってこと!?

まあ、書いてあること自体はわりと普通だな。

いやいや!自分で経験したからこそ“安心できる”って伝えられるんだって!

まとめ

マカオのイミグレーションは、最初は緊張するかもしれませんが、流れを知っていれば決して難しくはありません。
観光客がよく使う 港珠澳大橋口岸 と 關閘口岸 は、それぞれ雰囲気も混雑具合も異なります。

  • 港珠澳大橋口岸 → 近未来的で快適、24時間利用可能

  • 關閘口岸 → 人波でごった返すけれど、それもまた本土との距離感を実感できる体験。質問は多め。

不安を感じるよりも、「香港・マカオ・中国本土を自由に行き来できる」ことを楽しむ気持ちで臨むのがおすすめです。

でもさ、結局“混むときは混む”ってオチじゃん?

まあまあ、それも含めて旅のスパイスってことで!

そうそう!ドキドキもワクワクも、ぜんぶ旅の醍醐味だよ!