マラッカの街を歩くと、ひとつの道の先にいくつもの文化が顔をのぞかせます。赤い提灯が揺れるチャイナタウン、色彩豊かなリトルインディア、そして壁一面に描かれたストリートアート。どこを切り取っても異なる世界が広がり、まるで旅を重ねているような感覚に包まれました。
マラッカでもっとも有名な通りといえば、この Jonker Walk。昼間から人と車であふれ、夜になるとナイトマーケットでさらに活気づきます。赤い装飾に包まれた通りは、チャイナタウンらしさを色濃く映し出しながら、多民族都市マラッカの象徴でもありました。
マレー語、中国語、英語が並ぶ看板は、多民族都市の象徴そのものです。それでも赤色に彩られたその姿を見れば、やはりここがチャイナタウンだと感じました。
車も人も絶えないこの通りは、常に熱気であふれています。どこの街でもチャイナタウンは活気に満ちていますが、ここもまた例外ではありませんでした。歩くだけでエネルギーをもらえるような空間です。
マラッカのリトルインディアは、クアラルンプールに比べると小さな規模ながら、独自の空気をまとっています。派手な色合いの看板や装飾が目を引きつつも、街全体には落ち着いた雰囲気が漂い、インド系の文化を静かに感じることができました。
リトルインディアといえばカラフルなイメージですが、看板からすでにその雰囲気があふれています。この街の中でどんな文化に出会えるのか、期待がふくらみました。
第一印象は「落ち着いている」でした。前日に訪れたクアラルンプールのリトルインディアと比べると、人やお店の数は少なめ。ですが、その静けさこそがマラッカならではのリトルインディアの魅力だと感じました。
マラッカの街を歩いていると、ふとした路地にカラフルな壁画が現れます。Jalan Hang Kasturi 通りから少し入った場所には、観光地らしい華やかさとはまた違う、地元に根づいたストリートアートが描かれていました。古い建物の壁を彩る絵は、街そのものを大きなキャンバスに変えていて、歩くたびに新しい発見を与えてくれます。
マラッカの歴史建築を歩く
都市がきらめく、その瞬間を歩いて
ペナンの街並みと海、そして夜の風景たち