国境の海を越えて広がる、光と静けさの物語。ジョホールバルには、海の向こうにシンガポールを望む穏やかな場所もあれば、夜になると街がまばゆく輝きだすスポットもあります。今回は、そんなジョホールバルの「海」と「夜景」をテーマに、R&F Sea View・Skyscape Johor Bahru・ダンガベイをめぐる旅をまとめました。静けさと活気、境界とつながり――そのすべてがここで交わります。
海の向こうに広がる、別の国の光。ここ R&F Sea View は、国境を隔てながらもどこか隣町のようにシンガポールを近くに感じさせてくれる場所です。静かな海風の中、都市と都市がゆるやかに繋がっているのを眺めていると、旅の地図がひとつの線で描かれていくような不思議な感覚に包まれます。
海の青を隔てて、シンガポールの街並みがかすかに浮かぶ。国境の存在を一瞬忘れるほど、近くて、遠い。ただ眺めているだけで、旅が世界とつながっていくのを感じます。
シンガポールへと続く鉄路を、ゆっくりと列車が進む。潮風に吹かれながら、その姿を目で追うと、二つの国が一本の線で結ばれていることを実感します。静かな海辺に響く列車の音が、境界を超える旅の鼓動のように感じられました。
国境をまたいで息づく街、ジョホールバル。Skyscape Johor Bahru の展望デッキに立つと、ただの「シンガポールの隣町」という印象が、ぐっと塗り替えられていきます。昼は街の力強い息づかいを、夜は光に包まれた無数の暮らしを。この街が持つ多面性を、ひとつの視線で感じられる場所でした。
陽光を浴びて輝くジョホールバルの街並み。対岸にはシンガポールがはっきりと浮かび、ここが国と国を結ぶ都市であることを思い知らされます。名前だけ知っていた街が、実は力強く、そして未来へ向かって伸びているのを実感する瞬間でした。
日が沈むと街は光の海へと姿を変えます。ジョホールバルの繁華街がまばゆく輝き、遠くにはシンガポールの夜景もかすかに光る。国境を越えて続く光を眺めていると、旅の途中に静かな感傷がそっと降りてきました。
角度を変えると広がるのは、地平線まで続く住宅街の光。その中にいくつも高くそびえるビルが点在し、暮らしと未来が混ざり合う不思議な風景をつくっています。はるか先まで続く光の道を歩いてみたくなる――そんな衝動をかき立てられる景色でした。
足元へ視線を戻せば、車の列が途切れることなく続いています。シンガポールへ向かう人、帰る人、それぞれの営みがこの道を渡っていく。街の光、車のライト、人々の時間――すべてがこのジョホールバルの夜を包み込んでいました。
海風がやわらかく頬をなでるダンガベイ。その向こうにはシンガポールの灯りが静かに瞬き、国境を越えた光をただ眺める時間が心をゆるめてくれます。けれども背後を振り返れば、景色は一変。高層マンションとショッピングモールの光があふれ、人々の夜はまだまだ終わらない。海辺の静けさと、街のにぎわいが背中合わせに存在する――それがダンガベイの魅力でした。
穏やかな波が打ち寄せ、対岸には遠くシンガポールの光が揺らめく。海を眺めていると、時間の流れがゆっくりとほどけていくようで、旅の喧騒をしばし忘れさせてくれます。
ふと反対側へ目を向けると、景色は一変します。住宅街とショッピングモールの光、高層マンションのきらめき。深夜に近い時間でも人の気配が絶えず、夜の活気がこの街の息づかいを物語っていました。
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