Johor Bahru Photographs

in Malaysia
モスクときらめくグラステンプルの魅力

ジョホールバルを歩くと、街のあちこちに異なる宗教の息づかいが感じられます。
海を望むモスク、威厳あるコロニアル建築、そしてガラス細工が輝くヒンドゥー寺院。
多民族国家マレーシアの縮図のように、異なる信仰と文化がひとつの街に重なり合っていました。

アルルミグ・スリ・ラジャカリアマン・グラス・テンプル
光をまとうヒンドゥー寺院

ジョホールバルで最も衝撃を受けた場所のひとつが、このグラス・テンプルです。
外観からすでにきらびやかですが、内部に一歩足を踏み入れると、壁も柱も天井も無数のガラス片で覆われ、まるで光の迷宮に迷い込んだかのよう。
ジョホールバル最古級のヒンドゥー寺院のひとつといわれながら、現代的な華やかさを放っていて、強烈な存在感を放っていました。

入口からすでに眩しいほどの輝きに包まれています。
これまで数多くのヒンドゥー寺院を見てきましたが、このガラスのきらめきは初めて。
中は一体どうなっているのだろうと、期待が膨らみました。

中は、その期待を裏切らない、いや想像をはるかに超えるきらめきが広がっていました。壁も天井も柱もすべてガラスで覆われ、光が反射してまぶしいほど。
こんなに魅力的なのに人の少なさが不思議に感じるほど、圧倒的な存在感でした。

ヒンドゥー教といえば象の神様の姿が印象的です。
ここでも例外なく、堂々とした姿で信仰を集めていました。

ヒンドゥー教は多神教。寺院の中にはさまざまな神様の像が並び、それぞれが祈りを受け入れているようでした。
多民族国家マレーシアにこの信仰が深く根づいている理由を、肌で感じさせてくれる光景です。

スルタン・アブ・バカール・モスク|白と青が描く静けさ

ジョホールバルの高台に立つ、白と青のコントラストが美しいモスク。
派手さはなくとも、どこか優しく、穏やかな空気をまとっています。
旅の始まりに訪れると、自然と心が落ち着き、街の空気とゆるやかに馴染んでいくようでした。

ジョホールバルに到着して最初に出会ったモスク。
規模はクアラルンプールの巨大なモスクに比べれば控えめですが、白と青の組み合わせが可愛らしく目を引きます。
信仰する人々の心をそっと落ち着かせるような優しいデザインでした。

モスクの周囲には、同じく真っ白な建物が静かに佇んでいます。
強い日差しを受けて白さがいっそう際立ち、眩しさとともに清らかさを感じる空間でした。
コーランの響きが遠くから届き、心までゆったりと静まっていきます。

その他|王と歴史を感じる建物たち

ジョホールバルの街歩きで目にした、印象的な歴史建築たち。
モスクとはまた異なる雰囲気で、植民地時代の面影や王国の歴史を感じさせてくれる存在です。
街の景色にふと現れるその姿は、旅の合間にさりげなく歴史の深さを教えてくれます。

イスタナ・ベサール
イスタナ・ベサール

ジョホール王室の旧王宮で、現在は王室博物館としても知られています。
白を基調とした優雅な外観と青いドームが印象的で、王国の格式と品格をそのまま表現しているよう。
敷地は広く、庭園も美しく整えられ、王室文化を垣間見ることができます。

スルタン・イブラヒム・ビルディング

ジョホール州政府の旧庁舎として建てられた重厚な建物。
1940年代に完成したイギリス植民地時代の建築で、イスラム様式と西洋建築が融合したデザインが特徴的です。
今も堂々とした存在感を放ち、かつてここからジョホールの政治が動いていた歴史を感じさせます。