【全制覇】マカオ世界遺産を写真で楽しむ
30スポット完全保存版
はじめに
本記事では、マカオに30カ所もある世界遺産を写真付きで全て紹介しています!
「写真で巡るマカオの世界遺産」、ぜひお楽しみください。
なお、以下の記事では「マカオ世界遺産を効率的に巡る方法」についても解説していますので、
今回の写真集記事は、その補足や振り返りとしても参考にしていただけます。

マカオ世界遺産巡りのモデルコース
半日で全世界遺産を効率的に巡るルート紹介。
それでは早速ご覧ください!マカオの歴史と美しさがぎゅっと詰まった、全30スポットの写真集です。※各世界遺産の日本語名部分をクリックすると、マカオ政府観光局の紹介ページにアクセスできるようにしています。
A-Ma Temple (媽閣廟)
マカオ最古の寺院、媽閣廟(A-Ma Temple)。 ここは、マカオの地名の由来にもなったと言われる歴史ある場所です。
写真の通り、赤い柱や伝統的な装飾が特徴的で、独特の香炉の煙が漂う境内は、まるで時が止まったような神秘的な空気に包まれています。
階段を上がるたびに少しずつ広がる景色とともに、厳かな雰囲気が心に残りました。 港のすぐそばに建つため、「海の守り神を祀る場所」というストーリーも感じられるスポットです。
「ここからマカオの歴史が始まったんだな…」と思いながら、じっくりとその空気を味わいました。
Barra Square (バラ広場)
ポルトガル船がマカオに到着した際、最初に上陸した場所ともされており、東西交易の玄関口としての役割を持っていました。
媽閣廟と共に、マカオの街の始まりを感じられる場所です。
広場の周囲にはレトロな建物や石畳が残り、どこか懐かしい空気が漂います。
マカオの港町としての歴史を感じながら、のんびりと腰を下ろしたくなる場所です。
Moorish Barracks (港務局)
インドから派遣された兵士たちのために建てられたこの建物は、アラブ風のアーチや回廊が特徴的な、異国情緒あふれる建築です。マカオの街並みの中に突如として現れるこのイスラム様式の建物は、まるで別世界のような存在感。
上述のバラ広場からも近く、歴史ある港湾都市・マカオならではの「海と文化が交わる場所」として、ぜひ立ち寄ってほしいスポットです。
Mandarin's House (鄭家屋敷)
Mandarin’s House(鄭家屋敷)は、19世紀のマカオを代表する中国風の邸宅です。
広大な敷地に立つ灰色の煉瓦壁と、伝統的な中国建築のディテールが織りなすこの空間は、時代を超えた美しさと格式を感じさせます。
庭園を抜け、屋敷内の回廊を歩くと、窓越しに差し込む柔らかな光や、繊細な装飾が目に飛び込み、思わず立ち止まってしまうほど。「ここに暮らした人々の生活や物語に想いを馳せる」——そんな時間を過ごすのにぴったりの場所です。
Lilau Square (リラウ広場)
マカオで最も古い住宅地のひとつに位置する、リラウ広場。
この小さな広場には、大きな木が根を張り、ベンチが並び、地元の人々がくつろぐ姿が見られる穏やかな空間が広がっています。
広場の名前にもなっている「リラウ」は広東語で「亞婆井(アポイ)」、かつてマカオの重要な水源だった「井戸」という意味。
「一度リラウの水を飲めば、マカオを離れても必ず戻ってくる」という言い伝えが残っており、旅人にとってはどこか特別な意味を感じさせる場所です。
静かな時間が流れるこの広場で、マカオの昔ながらの風景に触れてみてください。
St. Lawrence's Church (聖ローレンス教会)
青い屋根とクリーム色の外壁が美しいコントラストを作り、南欧風の優雅な雰囲気を漂わせています。
かつて海を行き交う船乗りたちが、ここで航海の安全を祈ったとされる歴史を持ち、「海の守り神」に見守られるような安心感を与えてくれる場所です。
内部には繊細な彫刻や装飾が施され、荘厳でありながらもどこか温かみを感じさせる空間が広がっていました。
教会前の小さな広場も含め、街歩きの途中でぜひ立ち寄りたい、歴史を感じられる一角です。
St. Joseph's Seminary and Church (聖ヨセフ修道院及び聖堂)
重厚な石造りの外観と、丸みを帯びたドーム型の屋根が特徴的です。
ここはかつて神学教育を行う場としても使われ、マカオにおけるカトリック教育の中心的役割を果たした歴史ある場所です。教会内部の祭壇や装飾も非常に美しく、マカオの宗教文化を色濃く感じられるスポットのひとつ。
静かで落ち着いた空気の中、神聖な空間に身を置きながら、過去に思いを馳せてみてください。
Dom Pedro V Theatre (ドン・ペドロ5世劇場)
エメラルドグリーンの外壁がひときわ目を引き、クラシックな柱やアーチが優雅な雰囲気を演出しています。
建物の名前は、当時のポルトガル国王ドン・ペドロ5世に由来しており、マカオとポルトガルの深いつながりを象徴する歴史的なスポットです。 現在は劇場としての役割だけでなく、文化イベントやコンサートの会場としても利用されており、西洋文化とマカオの街並みが融合する特別な空間を体感できます。
劇場前の広場も開放感があり、歴史ある建物を眺めながらゆったりとした時間を過ごせました。
St. Augustine's Square (聖オーガスティン広場)
緩やかな坂道に位置し、周囲には歴史的な建物が立ち並び、マカオの「西洋の面影」を色濃く感じられる場所です。
広場にはベンチが並び、昼間は地元の人たちが集まっておしゃべりする姿も見られる、穏やかな雰囲気が漂います。特にここから見える聖オーガスティン教会の美しい外観は、マカオならではの風景として印象的でした。
街歩きの途中で少し足を止めて、ゆっくりとマカオの時間を感じたい、そんな場所です。
St. Augustine's Church (聖オーガスティン教会)
16世紀後半に創建された歴史ある教会で、ポルトガルの植民地時代の面影を色濃く残す建築様式が魅力です。
教会の中に一歩入ると、木の梁やシンプルな祭壇が穏やかな空気を醸し出し、外の賑やかさとは一転して、静けさに包まれる特別な空間が広がっていました。
外観のシンプルさと、内部の落ち着いた雰囲気が心地よく、「ここで長い年月、人々が祈りを捧げてきたんだな…」としみじみと感じました。歴史を感じながら、ゆっくりと時間を過ごしたくなるスポットです。
Sir Robert Ho Tung Library (ロバート・ホー・トン図書館)
注意)この写真は、図書館の目の前にある聖オーガスティン広場です。図書館という事もあって写真を撮るのを控えていたら、外観すらも取り忘れてしまいました。。。
ロバート・ホー・トン図書館は、マカオの中心部にあるクラシックな洋館風の建物で、歴史的な雰囲気が漂う図書館です。元々は富豪ロバート・ホー・トンの邸宅として使われていた場所で、彼の遺志によりマカオの公共図書館として生まれ変わりました。
ちょうど聖オーガスティン広場のすぐ近くなので、街歩きの途中に軽く立ち寄って、外観を眺めるだけでもマカオらしい風景を感じられる場所です。
'Leal Senado' Building (レアル・セナド・ビル)
レアル・セナド・ビルは、マカオの中心であるセナド広場に面して建つ、白い壁と青い窓枠が印象的な建物。
18世紀に建てられたこの建物は、ポルトガル統治時代からマカオの政治・行政の中心的役割を果たしてきた歴史ある場所です。
外観はシンプルながら、どこかクラシックで優雅な雰囲気が漂い、広場の賑わいの中にあっても落ち着きを感じさせてくれます。セナド広場のシンボル的な存在として、マカオらしさを感じるスポットのひとつです。
Senado Square (セナド広場)
波打つ石畳の模様が美しく、「東洋と西洋が交わる街・マカオ」の象徴的な場所です。
ポルトガル風の歴史的建築群に囲まれ、色とりどりの建物が立ち並ぶ中で、ふと漢字の看板や東洋的な暮らしの息遣いを感じる、ヨーロッパとアジアが溶け合う独特の雰囲気が漂っています。
昼間は多くの観光客で賑わい、活気あふれる場所。写真に収めると、その鮮やかさと活気がしっかりと伝わります。
「マカオに来たらまずここ!」と思える、定番かつ外せないスポットです。
Holy House of Mercy (仁慈堂)
マカオで最初の慈善施設として、16世紀に設立され、病院や孤児院としての役割を果たしてきた歴史があります。
青い窓枠が可愛らしく、ポルトガル建築らしい優雅な外観がセナド広場の風景と溶け合い、広場全体に温かさを与えている存在です。
建物の中には小さな博物館も併設されており、当時の資料や展示物を通じて、 マカオの福祉活動の歴史を感じることができます。
Sam Kai Vui Kun (三街會館)
かつて商人たちの集会所として建てられたこの建物は、関帝廟としての役割も持ち、商売繁盛や安全を祈願する場所として地元の人々に親しまれています。
赤い提灯が吊るされた入口や、堂内の香炉、鮮やかな彫刻が施された装飾など、「アジアらしい活気ある祈りの空気」が感じられるスポットです。
セナド広場からも歩いてすぐなので、街歩きの途中でふらっと立ち寄れる、地元密着型の世界遺産です。
St. Dominic's Church (聖ドミニコ教会)
17世紀に創建され、当時はマカオでカトリックの布教活動の中心的な役割を果たした歴史ある教会です。
実はメキシコ経由で伝わった建築様式が取り入れられており、南国らしい色彩と装飾の明るさにその影響を感じることができます。
外観の明るさとは対照的に、内部は荘厳で落ち着いた空気に包まれており、木彫りの祭壇や細かな装飾品に歴史の重みが漂います。
セナド広場からもすぐ近く、街歩きの途中で気軽に立ち寄れるアクセスの良さも魅力。マカオの「東西文化の融合」を象徴する、見逃せないスポットです。
St. Dominic's Square (聖ドミニコ広場)
カラフルな建物が並ぶ一角にあり、観光客や地元の人々で賑わう、セナド広場とはまた少し違った、落ち着いた雰囲気を感じられる場所です。
ベンチに腰を下ろして、黄色い教会を眺めながら一息ついたり、道行く人々の様子を楽しんだりするのにぴったり。夜になると街灯が柔らかく広場を照らし、昼間の活気とはまた違った静けさが漂います。
街歩きの途中でちょっとした休憩にもおすすめの、絵になるスポットです。
Lou Kau Mansion (盧家屋敷)
灰色の煉瓦壁や木製の窓枠、繊細な彫刻が施された装飾など、伝統的な広東風住宅の特徴を色濃く残しています。
広々とした中庭を囲むように部屋が配置され、外の賑やかな通りとは打って変わって、邸宅内は落ち着いた静けさに包まれていました。中国らしい暮らしの風景と、当時のマカオの商人たちの暮らしぶりが垣間見える場所です。
街歩きの途中で少し立ち寄って、異国情緒あふれるマカオのもう一つの顔を感じてみてください。
Cathedral Square (カテドラル広場)
石畳の路地に囲まれ、中央には緑が生い茂る木々とベンチが配置され、のんびりと過ごす人々の姿が見られます。
広場の奥には、マカオのカトリックの総本山である大堂(カテドラル)が堂々と構えており、西洋建築の重厚な雰囲気と、周囲のアジア的な街並みが交錯する、不思議な空気感が漂う場所です。
観光客で賑わうセナド広場からほんの少し離れるだけで、時間の流れが少しゆっくりになったような感覚を味わえる、街歩きの隠れた癒しスポットです。
Cathedral (カテドラル)
シンプルで重厚な石造りの外観は、他の華やかな教会とは異なる落ち着いた雰囲気と力強さを感じさせます。
中に入ると、祭壇やステンドグラスが美しく、静寂の中で祈りを捧げる人々の姿に心が落ち着きます。外の賑わいを忘れて、心をリセットするような時間を過ごせる場所です。
セナド広場からも徒歩圏内でアクセスしやすく、街歩きの合間に立ち寄るのもおすすめです。
Mount Fortress (モンテの砦)
17世紀に築かれ、ポルトガル統治時代にはマカオの防衛の要として活躍した歴史ある場所。今でも大砲がいくつも残されており、当時の面影を感じることができます。
ここから眺めるマカオの街並みは、まさに絶景!歴史ある世界遺産の建物と、現代的な高層ビルが一体となった景色を見下ろしながら、「マカオの時間の重なり」を感じられる場所です。
セナド広場からのアクセスも良く、街歩きの流れでふらっと立ち寄れるスポットとしてもおすすめです。
Ruins of St. Paul's (聖ポール天主堂跡)
かつてアジア最大級のカトリック教会として建てられた聖ポール天主堂は、1835年の火災で焼失し、現在はその荘厳なファサード(正面部分)のみが残されています。
石造りの壁面には、聖人の像や繊細な彫刻がびっしりと施されており、「東西文化の融合」を体現する装飾の数々は、じっくりと見て回りたくなる美しさです。
階段を上がり、見上げるその姿は圧巻の一言。日中の活気あふれる時間帯も良いですが、観光客が減った夜や早朝に訪れると、静けさの中で歴史を感じられる特別な時間を過ごせます。
Company of Jesus Square (イエズス会記念広場)
聖ポール天主堂跡とセットで、セナド広場と並ぶくらいまさにマカオを代表する風景で、訪れる人々で常に賑わっています。
石畳の道や周囲の歴史的建物が、ヨーロッパの街角にいるような感覚を与えてくれますが、周囲には東洋風の看板や漢字が並び、独特の「東洋×西洋」の融合感を味わえるのがこの広場の魅力です。
広場を歩きながら、かつてここがイエズス会の拠点であり、多くの歴史的出来事が刻まれてきた場所であることに思いを馳せるのも良い時間です。
Na Tcha Temple (ナーチャ廟)
東洋と西洋の文化が隣り合わせに並ぶ、マカオならではの不思議な景色を作り出しています。
この小さな廟は、子どもの守護神である哪吒(ナーチャ)を祀っており、鮮やかな赤い装飾や香炉から立ち上る煙が、祈りの場としての温かな空気を感じさせます。
聖ポール天主堂跡の大きなファサードを背に、ナーチャ廟の小さな屋根が並ぶ風景は、「マカオらしい東西文化のコントラスト」を象徴するスポットのひとつです。
Section of the Old City Walls (旧城壁)
16世紀後半から17世紀にかけて築かれたこの城壁は、当時のマカオを外敵から守るための重要な役割を果たしていました。
現在も残る石積みの壁は、苔むした質感や風化の跡が歴史の重みを感じさせます。
周囲の近代的な街並みと並んで立つその姿は、まさに「過去と現在の時間の交差点」のようで、静かにたたずむその佇まいに、しばし足を止めたくなるスポットです。
St. Anthony's Church (聖アントニオ教会)
かつてはポルトガル人入植者たちの結婚式の会場として使われた歴史もあり、「花嫁の教会」としても知られています。
白とグレーのシンプルな外壁に、柔らかく光を受けて浮かび上がる十字架のシルエットがとても美しく、訪れた際には静かに手を合わせたくなる、そんな穏やかな空気が流れる場所でした。
観光客が少なく、周囲の木々の緑とも相まって、街歩きの途中で少し立ち寄って心を落ち着けるのにぴったりの場所です。
Camoes Square (カモンエス広場)
ポルトガルの詩人 ルイス・デ・カモンエス の名を冠したこの広場は、マカオの歴史と文化が静かに息づく場所です。
広場の中心にはカモンエスの胸像が立ち、周囲には大きな木々とベンチが配置され、地元の人々がゆったりと語らいながら過ごしている、穏やかな時間が流れていました。
観光名所の賑わいから少し離れて、「マカオの地元の日常と、歴史の記憶が重なる空間」を感じられるスポットです。
Protestant Cemetery (プロテスタント墓地)
当時、カトリック以外のキリスト教徒の埋葬が認められていなかった時代に、イギリスの貿易商や宣教師たちの努力によって作られた歴史的な場所です。
墓石には英語の碑文が並び、異国の空気が漂う中、緑に囲まれた落ち着いた雰囲気の中で、マカオがかつて多様な人々の交差点であったことを静かに感じることができます。
緑に囲まれた静かな空間に立ち、石造りの墓石の並びを目にすると、ここで眠る人々の人生や、異国の地での歴史に思いを馳せずにはいられませんでした。
※墓地という場所の持つ厳かな空気を感じ、墓地自体の写真を撮るのは控え、墓地の前にある教会の写真を撮りました
Casa Garden (カーサ庭園)
写真の通り、私が訪れた際は閉まっており中に入れなかったのですが、緑に囲まれた庭園で、南国らしい植物とポルトガル風の建物が調和した、のんびりとした時間が流れる場所のようです。
庭を散策しながら歴史ある洋館のたたずまいを眺めていると、「ここでどんな人々が暮らし、何を思っていたのだろう」と、ふと想像を巡らせたくなる、そんな雰囲気が漂っているとのこと。
Guia Fortress (ギア要塞)
私が訪れたときは残念ながら要塞自体は閉まっていたのですが、その代わり、そこから見た夕焼けが本当に美しくて忘れられません。
マカオの街並みにゆっくりと影が落ちていく様子は、歴史的な建物たちがまるで絵画のように浮かび上がり、「この街はどれだけの時間を越えてきたのだろう」と思わず見入ってしまいました。
灯台や教会には入れなくても、「ここでしか見られない景色がある」—— それを感じられる場所です。
少し坂を登る必要はありますが、その景色の美しさに出会ったとき、きっとここまで来て良かったと思えるはずです。
📸 まとめ|マカオの世界遺産30スポットを歩いて感じたこと
マカオの街を歩きながら、30もの世界遺産スポットを巡ったこの旅は、
まるで時空を超える小さな冒険のようでした。
ポルトガル風の建物や教会、石畳の路地が作り出す「西洋」の景色の中に、漢字の看板や中国の祈りの文化が自然に溶け込み、「東西が交わる街」マカオの魅力が至る所で感じられました。
観光地としての華やかさだけではなく、地元の人々の暮らしの中にある、静かで穏やかな時間。
高層ビル群の向こうに沈む夕陽や、ふと立ち止まった路地裏の景色。
そんな小さな瞬間が、心に深く残っています。
この記事が、これからマカオを訪れる誰かの旅のヒントになったら嬉しいです。ぜひあなたも、マカオの街を「歩いて」感じてみてください。
きっと、あなただけの素敵な物語が生まれるはずです。
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