夢のリゾート街・コタイ地区を歩く

きらめく街並みとおすすめスポットガイド

 はじめに

きらめく街並み、まるで夢のような景色が広がる場所。

ここはマカオのコタイ地区。

地図で見ると、マカオ半島から少し離れた場所に位置しています。

巨大なリゾートが並び立ち、ネオンの光が夜空に映える街は、まるでラスベガスのような非日常の世界。

今回歩いたのは、そんな夜のコタイ

昼間の喧騒が落ち着き、きらびやかな光に包まれる時間に、この街の特別な表情を感じた。華やかなリゾートの輝きの中にも、ふとした静けさや、リアルな現実が見え隠れする瞬間があった。

今回は、そんなコタイ地区を「歩く目線」で巡る旅をお届けします。きらめく街並みの中を歩きながら出会った、リゾート、ショッピングモール、そして何気ない瞬間。

写真とともに、きらめく時間を一緒に旅してみませんか?

🏙️ コタイのきらめき、夢のリゾート街を歩く

🎡 1. 巨大リゾートの街並みを歩く

マカオタワーの展望台から見下ろした街は、ほとんどが暗闇の中に沈んでいた。
でも、その中でひときわ目を引いたのが、遠くに浮かぶコタイ地区の光。
小さくて、輪郭はぼんやりとしていても、確かに黄金色にぼんやりと光り、まるで砂漠の中にぽつんと浮かぶオアシスのようだった。
「これからあの光の中に足を踏み入れるんだ」と思うと、胸の奥からワクワクが込み上げてきた。
遠い街の光に引き寄せられるように、バスに乗り込む。
目指すのは、あの黄金に輝くコタイの街。

コタイの夜は、まるで映画のワンシーンの中を歩いているよう。どこまでも続く広い通り、その両側にそびえ立つリゾートのビル群。ネオンの光が空を照らし、建物の窓一つひとつがきらめいて、まるで街全体が宝石のように輝いている。

「ここは本当にマカオ?」とふと思う。

目の前に広がるのは、アジアというより、まるでラスベガスやドバイのような、非日常の都市の風景だ。
でもその非日常感に包まれながらも、ふと立ち止まると感じるのは、湿った夜風と、歩道に映る街灯の光、そして時折、風に舞う小さなゴミ袋や落ち葉の姿。
完璧に見える街並みにも、ほんの少しの「生活の匂い」が混じっていて、それがまた、この街をただの夢では終わらせない「リアル」な一面なんだと思う。

そんなことを考えながら、ゆっくりと足を進めると、次の光の中へと引き込まれていくような気がした。

🗼 2. パリジャン・マカオの優雅なパリの世界

コタイの街を歩きながら、遠くに見えるエッフェル塔のシルエットを追いかけていく。
その背後に広がるのは、まるでおとぎ話の中に出てくるような、白い城のような建物。

…そう、ここはパリジャン・マカオ(The Parisian Macao)

光に包まれた塔と、その背後にそびえるお城のようなシルエットが重なる景色は、夢と現実の境界を溶かすようだった。

パリジャンの看板が見えた時、思わず立ち止まってしまった。
「ここはマカオなの?」と何度も心の中で問いかけた。

でも、視線を上げれば、目の前にはあのエッフェル塔が確かにそびえ立っている。
真下から見上げた塔の鉄骨が夜空を切り裂き、光が交錯する瞬間、 この場所はただのパリの「再現」じゃなくて、夢や憧れ、そして少しの狂気までも詰め込んだ「存在」そのものだと、強く感じた。
初めて見た景色に、心が震え、自然と涙が溢れた。何も言葉にできなくて、ただその場に立ち尽くすことしかできなかった。それほど、この場所は特別だった。

「初めての海外旅行がマカオで良かった」
心の底からそう思えた瞬間だった。 だから私は誓う。

「また絶対にマカオに来る。絶対に。」
あの光景を、もう一度この目で見るために。

🎬 3. スタジオシティの煌めく世界

パリジャンの南隣りにそびえる、この圧倒的な建物。
ここはスタジオシティ(Studio City)

目を奪われるのは、その壮大な形状だ。
大きなアーチに包み込まれるようなデザインは、まるで空間全体を支配しているような迫力がある。どこから見ても、他の建物とは次元が違う。
遠くから見ても近くから見上げても、シャッターを何度切っても、そのスケールのすべてを写真に収めることはできない。
けれど、むしろそれが、この建物の魅力を語っているように思えた。

少し角度を変えて、下から見上げてみると、まるでその空間全体が飲み込まれていくような錯覚に陥る。
建物の中心に空いた巨大なゴールデンリール、そこにまとわりつくような光のライン。
見れば見るほど、その存在が現実なのか、映画のセットなのか、わからなくなっていく。
ライトアップされた外観は、空に浮かぶ映画のようで、街の中にありながら、確かに「ここだけは違う空間だ」と感じさせてくれる。
きっとこの迫力は、写真ではなく、目の前に立たなければわからない。体全体で“感じる建築物”。それがスタジオシティだった。

建物の前には、ふと目を引く看板があった。
「STUDIO CITY」のロゴの隣に、キティちゃんが顔を覗かせている。

壮大な建物の迫力とは裏腹に、このちょっとした遊び心が妙に可愛らしくて、思わず笑みがこぼれた。
「こんなところにもキティちゃん…!」と、不思議な違和感と可愛さが混ざり合うこの看板は、スタジオシティという巨大な存在の、意外な一面を見せてくれる小さな発見だった。

🛍️ 4. 巨大ショッピングモールでのひととき

コタイの街にそびえるグランドリスボアパレス

そのショッピングモールは、ただの「商業施設」という言葉では到底表現できない。
建物の外観を見上げると、まるで宮殿のような装飾が施され、威厳すら感じさせる重厚なデザインに圧倒される。
ショッピングモールでありながら、この壮大さ。この街はどこまで私たちを驚かせてくれるんだろう。

エントランスをくぐると、さらに驚かされる。
大理石の床、シャンデリアの光、そして吹き抜けを彩る金色の装飾。
ホテル併設の空間だからこその高級感はあるけれど、それ以上に「贅沢を超えた、非日常の空間」を感じる。
「こんな場所が、本当にショッピングモールなの?」と何度も思った。
訪れたのは閉店30分前。
ほとんどの人がいなくなった広い館内は、静寂ときらめきが溶け合う幻想的な空間だった。
まるで誰もいない美術館をひとりで歩いているような気分。
足音が大理石に響き、光の反射が壁や床に柔らかく踊る。
この静けさの中でこそ、建物の美しさが一層際立って感じられた。

「何かを買うため」ではなく、「この空間を味わうため」に、ここに来たのかもしれない。そう思わせてくれる場所だった。

📷5. キラキラだけじゃないコタイ|光の裏側で出会ったリアル

コタイの街を歩いていると、ふと視界に入るのは、きらめくだけじゃない景色。
ゴミの山、誰にも乗られなくなった車、そして夜の路地で寝そべる野良犬たち。
豪華なリゾートの輝きの裏側に、ひっそりとした現実がある。
それを見たとき、心に浮かんだのは「これもまた現実なんだ」という感覚だった。

一見キラキラして、みんなが憧れるような世界にだって、必ず「裏」がある。芸能界のスキャンダルがいい例だと思う。
SNSで拡散される華やかな投稿、メディアで報じられる「成功者たち」。
表に出るのは、誰もが憧れるきらびやかな側面ばかりで、その裏にある苦労や葛藤、時には汚職や不正のような負の部分は、なかなか見えない。
それはきっと、どこの国でも、どんな業界でも同じことなのだと思う。
私たちが目にする「きらめき」は、ほんの一部に過ぎない。
その裏には、努力や挫折、矛盾、理不尽、そして人間らしい弱さが隠れている。
それが現実というものなのだ。

でも、コタイは違った。
この街は、きらめきと同時に、その裏側を隠さず、同じ景色の中に見せてくれた。
ゴミの山、放置された車、野良犬たち…。
埋め立て地から急速に発展してきた街の歴史、その影で生まれた現実の断片たちが、そこにはあった。
「夢」のようなリゾート街のすぐ隣にある、「リアル」な現実。
それが、私にはとても衝撃的で、同時に美しいとさえ思えた。

コタイは、きっと現実世界の縮図なのだと思う。
うまくいかずに落ち込んだり、思い通りにならないことにぶつかったりする日々も、今の自分は「コタイの裏側の景色の中にいるんだ」と思えば、少しだけ気持ちが軽くなる。
だって、コタイの裏側を歩いた私だからわかる。
その先には、あのきらめく光の世界が広がっているということを。

だから、私は決してコタイの「裏」を批判しない。
非日常の夢の中にある、ちょっとリアルで、ちょっと切ない一面。それもまた、コタイの魅力のひとつだと思う。

そういう面も含めて、私はここ、コタイが大好きだ。

🌙6. 写真で楽しむ|コタイの小さなきらめきたち

ここまで歩いてきたコタイの街で出会った、たくさんのきらめきたち。
大きなリゾートや有名な建物だけじゃなくて、ふとした瞬間に心を惹かれる景色がたくさんあった。
街角に光るネオン、足元に映る模様、ふと見上げた時の空の色、誰もいない夜道で聞こえた風の音さえも、コタイでの大切な記憶。

このページの最後に、そんな小さな「好き」を詰め込んだ写真を並べてみた。
「ここが好きだった」「また行きたいな」と思う気持ちを、そっと残しておきたい。
説明はあえてたくさん書かない。ただ、写真を見ながら、一緒に歩いている気持ちになってもらえたら嬉しいです。

📸 コタイを歩いて感じたこと

コタイの街は、きらびやかで、夢のような景色が広がっていました。
でもその輝きの裏側には、リアルな現実も確かにありました。

夢と現実、そのふたつが溶け合うように存在するこの街を歩いて、私は思った。

「コタイは、ただの観光地じゃない。現実世界の縮図そのものだ。」

きらめきに心を奪われた瞬間も、ゴミの山に立ち止まった瞬間も、すべてがコタイだった。
そしてその全てが、今の自分にとって大切な記憶。
次にまたこの街を歩くとき、どんな景色が待っているのだろう。
きっとまた、夢のようなきらめきと、ちょっと切ないリアルが交差する、そんな時間が待っている。

だから私は思う。

「また絶対にマカオに来る。絶対に。」

この街で出会った景色を、またこの目で見たいから。

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